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サーフィンとキャンピングカーをこよなく愛するサラリーマンのブログ。泊まる場所に縛られない自由な休日を模索中。

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DC12V直流エアコンでキャンピングカーが超快適になった!

amazonで買ったDC12V直流エアコン(パーキングクーラー)をDIYで取り付けしました。

今回は、この直流エアコンをこれまで使った感想を詳しくまとめました。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 完成写真 室内機

 

結論から言うと、家庭用エアコンを載せるスペースがないけど、キンキンに冷えるエアコンが欲しい方にはピッタリ!

ボクはまさにこのケースだったので、室内機がコンパクトなこのエアコンを選びました。

 

金額も決して安くないし、怪しい中国メーカー品に躊躇していましたが、実際に使ってみて心からオススメできます!

7月の炎天下(気温35℃以上)でも、車内を寒いくらい冷やせる能力がありました。

 

購入したエアコンはこれ。

NEKPOKKA 12V 電動エアコン RV、トラック、バン、ショベルカー、農用車、乗用車などに 12V DCエアコン (12V電圧)

 

 

 

 

目次

 

はじめに

設置できるスペースがあるなら、「家庭用エアコン」をオススメします。

もちろん、今回紹介する直流エアコンもいい製品ですが、日本の家庭用エアコンには及びません。

 

4万円で買える安さ・2.2kWの冷房能力・優れた省エネ性能・室外機が静か・信頼できるメーカー・・・などなど。

性能と価格に関しては、家庭用エアコンが間違いなく優秀です。

 

しかし、エアコンを設置できるスペースがなくて諦めていた方にとって、この直流エアコンは「最強のパートナー」だと確信しています!

 

 

amazonからの購入がオススメ

NEKPOKKAという中国メーカーのエアコンです。24Vモデルもあります。

アリエクスプレス(中国のECサイト)やamazonから購入できます。

 

ボクが買ったときは、アリエクとamazonはほぼ同じ金額でした。(送料込みで7.5万円)

むしろ、amazonギフト券でチャージすれば2.5%ポイントが付くのでお得。

保証やアフターフォローも考慮すると、amazonでの購入をオススメします!

 

エアコン購入はこちらに詳しく書いています。

 

 

直流エアコンのスペック

エアコンの冷房能力と消費電力は、購入前に販売店に確認しました。
 
エアコンのスペック
  • 冷房能力(店の回答):1800W(12Vモデル)
  • 消費電力(店の回答):約750W
  • 消費電力(自分の実測):400W〜960W(真夏の日中で750W前後)

 

アリエクスプレスには、今回紹介するエアコン(パーキングクーラー)とそっくりなモデルがたくさんあります。

見た目が同じで消費電力も変わらないのに、冷房能力を2800Wと回答されたり、性能を偽っている感じの店も多いです。(6店舗ほどに個別質問で確認しました)

 

このエアコン(販売店)を選んだのは、以下の2つの理由が決め手でした。

amazonやアリエクでの販売実績が多い

・質問への回答が丁寧で、消費電力や冷房能力も信頼できそうな数値だった(実際の消費電力も回答通りの約750Wでした。)

 

冷房能力

冷房能力は1800W(12Vモデル)と、家庭用エアコンの6畳用(2200W)には少し劣ります。

ですが、狭いキャンピングカー(キャブコン)の空間には十分な冷房能力でした!

 

ボクのキャブコンは約20年前の古い作りで、壁には断熱材が全く入っていません。

それでも真夏の炎天下でしっかり冷えるので、最近の車ならもっと効きがいいはず。

 

消費電力

消費電力は外気温や設定温度によって変動します。

炎天下でスイッチONにした直後は、ほぼMAXの950W近く消費。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー リン酸鉄リチウムバッテリー 消費電力 電流 BMS

 

数分して冷え始めると900W、15分ほどすると750W前後で落ち着く感じです。

購入前に店から回答された消費電力(約750W)と、ほぼ合っていますね。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー リン酸鉄リチウムバッテリー 消費電力 電流 BMS

 

外気温が低めのときは、550W前後で動きます。

たまに400W程度になりますが、どういう条件が揃うとこの数値になるのかがイマイチ分かりません。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー リン酸鉄リチウムバッテリー 消費電力 電流 BMS

 

設定温度になるとコンプレッサーが停止して、いっきに20Wまで下がります。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー リン酸鉄リチウムバッテリー 消費電力 電流 BMS コンプレッサー停止

設定温度+3℃になると(Auto運転の場合)、再びコンプレッサーが回って600~700W消費します。これの繰り返しです。

 

真夏の炎天下ではほぼずっとコンプレッサーが動くので、消費電力は大きいです。

夜やくもりだとコンプレッサーが止まる時間も長いので、消費電力はかなり抑えられます。

(7月の夕方〜夜に27℃設定で1時間当たり約10Ah。くもりの日中に26℃設定で約27Ahでした。)

 

消費電力はエアコンの個体差?や冷媒ガスの充填状態、配線状態によっても違いそうです。

いろんな方の動画・ブログを見ましたが、定格に近い950W(約73A)まで出ている方は少ない?ようでした。

 

悪く言えば消費電力が大きいですが、良く言えばエアコンの冷房能力が高いことになります。

(ガスの充填不良やコンプレッサーの調子が悪いと、消費電力が低い代わりに冷えが悪くなる)

 

 

直流エアコンのいいところ

素人にも取り付けしやすい

取り付けで最も難しいのは、「室外機の固定方法」と「室内への配管の引き込み」です。

この2つは、車種や取り付け場所によっても難易度が違います。

逆に言えば、この2つができるなら他の作業はたいした事ありません。

室外機は固定用の穴もたくさんあるので、ボディーや架台に取り付けしやすい設計です。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 室外機 固定方法 車体 リベット

ボクはエアコンに付属のナットリベットで車体に直接取り付けしました。

 

 

エアコン自体の取り付けは、難しくないので心配入りません。

冷媒ホースは加工済で送られてくるので、専用工具は不要。

室外機・室内機と冷媒ホースを接続してボルトで固定するだけです。

 

配線もカプラーで接続するだけの超簡単な設計。ありがたかったです。

youtubeに取り付け動画もあるので、これを見れば手順もバッチリです!

 

詳しい取り付け方法はこちら。

 

エアコンの設置はもちろん、ボディーへの穴あけやガスチャージも初めてでした。

ボディーに穴をあける作業が一番緊張しました・・

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 配線引き込み 穴 冷媒ホース ホールソー

写真は冷媒ホースと配線の引き込み穴。ホールソーで50mmの穴を開けました。

 

 

室内機のコンパクトさが優秀

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 室内機 小さい コンパクト

このエアコン最大のメリットは、室内機がめちゃくちゃコンパクトなことです。

室外機も家庭用より一回り小さいですが、何より室内機が本当に小さい。

家庭用エアコンのスペースがない車でも、設置できる可能性は十分あります!

 

室内機のサイズ
  • 直流エアコン:幅460×奥行き160×高さ320
  • 一般的な家庭用:幅770×奥行き240×高さ280

 

家庭用は高さを抑えている反面、横幅が大きい設計になっています。

(横長の方が見た目はスッキリしますからね。)

これだけの横幅があると、後付けできる場所はかなり限られます。

 

真夏の炎天下にも負けず、よく冷える!

エアコンから吹き出す風の温度はなんと6.6℃!家庭用(9.6℃)と同等以上の結果でした。

ガスチャージ後に、家庭用と直流エアコンの吹き出し温度を比較しています。

 

スイッチONにして少しすると、キンキンに冷えた風が出てきます。

排熱もしっかりできるので、あっという間に車内は快適に。

真夏の炎天下でもしっかり冷えたので、エアコンの能力は本物だと言えます。

 

除湿性能も高い

しっかり除湿してくれるので、車内は快適そのもの。

エアコンなしの雨の日なんかは、風は入らないし、湿度も高くて寝苦しかったですが、これからは気持ち良く寝れます。

梅雨時期に重宝すること間違いなし。湿度が高いとジメジメして不快ですし、熱中症の危険性も高いですからね。

 

こちらは室内機のドレン水。

どれだけ運転したのか忘れましたが、800mlほどのカップにかなり水が溜まっています。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 除湿 雨 湿度

車内の湿気をこれだけ取り除いてくれています。

狭い車内なのでエアコンを稼働すると、あっという間に湿度が下がるのを実感できます。

 

走行中にも使える

走行中でもダイネットでエアコンをかけられます。

我が家のように古いキャンカーだとリアクーラーがないので、これもかなりのメリット。

(フロントのカーエアコンだけでは、キャビンまでしっかり冷えません。)

 

室内機・室外機が分離された、本物のエアコンだからこそですね。

移動中も快適に過ごせるので、後ろに座る家族も、さぞかし喜ぶことでしょう!

 

移動の度にセッティングがいらない

いつでもスイッチONですぐに使うことができます。

当たり前に聞こえますが、ポータブルエアコンやスポットエアコンだと窓に排熱ホースのセットなどが必要。

不要な時期に降ろせるメリットはありますが、移動の度にセッティングするのは、正直かなり面倒です。

 

エアコンを使う時期は長いので、降ろせるメリットよりも設置不要なメリットが勝ると感じています。

このエアコンはコンパクトなので、スペースもそれほどムダになりません。

 

 

ちょっとイマイチな部分

コンパクトな作り・パワフルな冷房能力・取り付けのしやすさ・価格、基本的には大満足。

本当に勇気を出して買って良かったです。迷っている方には全力でオススメします。

 

ただし、使ってみていくつか気になったのでそこにも触れていきます。

この点もイメージしてもらえば、購入後の後悔が少ないはず。

 

細かい制御は苦手

風量1(MIN)でも風が強めなので、自動での微調整がしにくいです。

細かい調整は、5つある吹き出し口の「向き」や「開閉」を手でする必要があります。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 室内機 風量 風向き 調整 手動

狭い車内ですぐに手が届くので、それほど面倒には感じていません。

 

風量MAX(6)なんて、もはや爆風の扇風機みたいです。笑

発想を変えれば、扇風機としても使えるメリットなのかもしれませんが。

家庭用エアコンは、この辺りの繊細な設計に優れていますね。

 

消費電力は大きめ

これが最大のデメリットであり対策が必要。

コンプレッサーがフル稼働だと950W(約73A)近く消費します。

よく冷える手間仕方ないのですが、バッテリーの減りもなかなか早いです。

 

まだ最適な設定を探している段階ですが、室内が冷えてからは省エネ運転してくれます。

(コンプレッサーが停止して送風モードになると20Wほど)

ただし、家庭用エアコンのような高レベルな省エネ運転は見込めません。

600Wまでは徐々に出力を絞ってくれますが、それ以降はコンプレッサーのON/OFFで制御する感じ?省エネではありますが、けっこう大雑把な制御です。

 

 

長旅でエアコンをしっかり使いたい方なんかには、やはり家庭用エアコンがベスト。

週末の使用がメインなら、2,3日使えるバッテリー容量があればいいので、このエアコンでもなんとかなりそう。

 

長時間使うためには、ソーラーやバッテリーの容量UPは欠かせませんね。

ボクはリチウムバッテリー(620Ah)とソーラー(625W)を載せているので、長時間の運転が可能です。

 

室外機の音はまあまあデカい

家庭用エアコンの室外機を想像していたら、ファンの音が大きくてビックリ。

静かなオートキャンプ場で使うのは、ちょっと気が引けるかも。

コンプレッサーが省エネ運転になれば、ある程度静かになります。

 

周囲がざわつくSAや、道の駅でも車がいない端に停めて使う分には大丈夫だと思います。

(アイドリング音よりは静かですし、不快感の少ない音だと思います。)

 

あとは、車の駐車向きを工夫すれば周囲の迷惑になりにくいです。

室外機の正面方向以外はだいぶ静か(自分の車に遮られる)なので、音が聞こえにくいように駐車するのがコツ。

 

ボクの車はボディー背面に室外機を付けていて、音が聞こえやすいのも原因。

キャンピングカー 車中泊 DC12V直流エアコン パーキングクーラー 室外機

気になる方は、室外機を車体下やルーフに設置すれば、周囲に聞こえにくくなります。

 

個体に当たり外れがある?

amazonのレビューやブログを見ると、最初から冷媒ホースが壊れていたり、室外機の調子が悪くてエラーが出たり、ちょこちょこトラブルを見かけました。

ほとんどが初期不良なので、返品・交換で対応できますがちょっと面倒ですよね。

 

この辺りは国民性の違いがモロに出ていますね。日本の家電では考えられません。

まあ不具合があっても交換してもらえばいいか、ってくらいの心構えで買って下さい。

 

ちなみに、不具合があるときは、室内機にエラーコードが表示されて原因を確認できます。

(室外機側にもチェックランプがあって、同じようにエラー原因を確認できます)

これは故障や不具合の原因を確認できるいい機能だと思います。(不具合がないのが一番ですが。笑)

 

 

まとめ

家庭用エアコンを設置できるなら、あえてこの直流エアコンを選ぶ必要はないと思います。

この考えは購入前から変わっていません。

家庭用エアコンはよく冷えるし、何より省エネ性能が高い。それでいて値段も激安です。

 

一方で、設置スペースがなくて諦めていた方にとっては、このエアコンは最高な選択肢です!

室内機はかなりコンパクトなのに、真夏の炎天下でもキャブコンを快適に冷やしてくれます。

室温だけでなく湿度もしっかり下げてくれるので、雨の日のジメジメともおさらばです。

 

ただし、家庭用ほど省エネ性能は高くないので、長時間動かすにはソーラーやサブバッテリーの強化が必要。

それでも、今まで設置できなかった車でも、本物のエアコンを使えるメリットは計り知れませんよ!

 

強力なエアコンを設置して、夏のキャンピングカーライフを充実させましょー!