amazonで買ったDC12V直流エアコン(パーキングクーラー)を取り付けました。
ナットリベット、室外機に固定、ボディーへの穴あけ、などなど、どれも初めての作業でしたが、素人でも案外簡単に設置できました!
DC12V直流エアコン、DIYで設置したい方にはオススメです!
購入したエアコンはこれ。
目次
購入した道具・工具
今回買ったエアコンには、必要な部品はほぼ揃っています。
追加で購入したしたのは、不足していた工具がほとんど。
- エアコンガス(HFC-134a)200g×5本
- 真空ポンプ+マニホールドセット
- ホールソー(バイメタル)セット
- 11mmドリルビット
- 配線引き込み防水カバー
- コーキング
- インシュロック+ベース
エアコンガス
カーエアコン用と同じR134aの冷媒ガス。
ちなみに、HFC-134aとR-134aは同じガスのようです。(ややこしいですよね。)
必要量は700gくらいですが、5本セット(1000g)が安かったので買いました。
真空ポンプ+マニホールド
真空ポンプはレンタルも可能ですが、新品で買いました。
レンタル代も高いので、新品で買って終わったらフリマで売る方が結局安いと判断しました。
ホールソー(バイメタル)
キャンピングカーのボディーに穴を開ける際に使いました。
使ったのは2サイズだけですが、セットが安いし、他の場面でも役に立つので12種類セットを購入。
50mm→冷媒ホース×2(高圧、低圧)、配線(室外機〜室内機)
※付属の防水ゴムを使う場合は55mmが必要
30mm→配線(室外機〜バッテリー)
ドリルビット11mm
ナットリベットの下穴に使用。
メーカーの取り付け動画では8mmとなっていましたが、実際には11mmがピッタリでした。お間違えないように。
(8mmではなくてM8ボルトの下穴の間違い?)
ちなみにこのドリル、かなりキレイに穴をあけられました!
一番上が今回買ったドリルビット。下二つが電動ドリル本体に付いてきた安物(8mm?)であけた穴。
こんなにも性能が違うのかと感動したので、写真を載せます。笑
ナットリベットもこの通り、ピッタリ合ってますね〜
配線引き込み防水カバー
高圧・低圧ホースと室外機〜室内機の配線(合計3本)を通すのに使いました。
ここまで太いホースを通せるカバーはこれくらい。
化粧カバー(見た目を良くする)はありましたが、防水カバーはなかったです。
配線した後からでも取り付け可能なのでめっちゃ助かりました!
コーキング
配線を引き込んだ防水カバーの周辺に使います。
エアコンに付属の防水ゴムを使う場合も、周辺のコーキングは必要ですね。
インシュロック+ベース
配線やホースを固定するのに使いました。
室外機の設置
まずは最初にして最大の難関、室外機の設置から作業しました。
設置場所は、背面のスペアタイヤ下にある空きスペース。
室外機をボディーに直接固定する
固定方法は購入前からずーっと悩んできました。
最終的には、付属のナットリベットを使ってボディーに直接固定することに決めました。
エントランスドアの金具部から覗いたところ、FRPボディーとシャワールームの間に空間があったので、ナットリベットが設置できそうでした。
(ナットリベットは構造上、厚過ぎる壁には固定できない。3mmくらいが限界みたい。)
もともとは、メンテナンスも考えて、ボディーに直接固定は避けたかったです。
ナットリベットなら、ボルトだけでエアコンを簡単に外すことが可能。
室外機が不要になっても、ボルトで架台を固定すればキャリアとしても使えるので無駄にはならないと考え、採用しました。
ナットリベットを打つ位置を決める
ボディーの補強用に数本、柱が通っていたのでこれを避けてリベットを打っていきます。
まずは、メジャーを指し込んで柱の位置を測ります。
測った数値を元に、養生テープで柱の位置をマーキング。
多少の誤差があると思うので、余裕を持って確実に柱がない(であろう)位置を選びます。
次に室外機をボディーに当てて、固定位置を油性マジックでマーキング。(全6箇所)
目印がずれないように慎重に。一人では手が足りないので、妻を助っ人に呼びました。
右下はコンプレッサーが邪魔でマーキングできていません。
まずは左右2箇所だけナットリベットを打って、再度マーキングします。
(リベットの位置がズレるかもなので。)
ナットリベットを打つ
位置が決まれば、11mmのドリルでボディーに穴をあけていきます。
ボディーに穴をあけるのは緊張しますね・・
穴をあけたらナットリベットを打っていきます。
専用工具だと楽なようですが、今後使う機会がなさそうなので、手作業で打ち込みました!
左から、ナットリベット、ワッシャー(強度UPのために3枚)、M8ナット、M8ボルトです。
M8のナット以外は全て、エアコンの付属部品を使っています。
これをレンチで締め込んでやれば、リベットが押しつぶされて固定されます。
このとき、ナット側をスパナで締めていきます。
ボルト側はナットが空回りしないために抑えるだけです。
こんな感じで、しっかりナットリベットが固定できました。
スパナやメガネレンチは長い方がいいです。
ボクが使ったのは普通の長さだったので、結構な力が必要でした。
6箇所打ち込むのにかなり体力を消費しましたが、おかげで工具を買わなくて済みました。
2箇所に打ち込んだ後、ボルト2本で室外機を仮設置して、マーキングしてズレていないかチェック。
案の定ズレていました。笑
再度マーキングし直して、残り4箇所にもナットリベットを打ち込みました。
室外機を固定する
ナットリベットを打ち込んだら室外機をボディーに固定します。
室外機と車体の間に付属の防震ゴムを挟みます。
あとはボルトで6箇所のナットリベットに室外機を固定したら完了です。
ボディーにしっかり固定できています。
【注意】室外機の実際の奥行きは約27cm!
amazon商品ページには20cmとありますが、室外機ファンの出っぱり(黒いパーツの部分)が含まれていないっぽい。
車検証から全長が+3cm以上になると構造変更が必要になるので注意!
今回はスペアタイヤと同じ奥行きだったので問題なし!よかったです。
室内機の設置
室内機の設置は簡単。ビス6本で壁に固定するだけです。
こちらも妻のご協力のもと、ビスの位置をマーキングし、下穴をあけてから打ち込みました。
それにしても、室内機のコンパクトさには改めてビックリですね!
冷媒ホース、電気配線の引き込み
第二の難関、冷媒ホースと電気配線を室外機から車内に引き込みます。
室内での冷媒ホースの取り回しを考えて、エントランスドアの上から引き込みます。
エアコンに付属の防水ゴムを使う予定なので、50mmのホールソーで穴をあけます。
※付属の防水ゴムを使うには55mmの穴が必要でした。
ボディーに大きな穴をあけるのは緊張しますね。。
室内側からも位置を確認して、穴をあける周辺に配線や柱がないことを確認して・・
あとは勢いに任せて、ウィ〜ンっといきます。
はい、穴があきました。
なかなかキレイに仕上がっています。
配線を通してない状態なら、付属の防水ゴムはハマりました。
冷媒ホースを通したら、ゴムはハマりませんでした。泣
付属の防水ゴムを使いたい方は、55mmの穴をあけて下さい!(2回目)
室内側も同じく50mmであけました。こちらもホールソーです。
奥にも布があったので、こちらはニッパーで適当に切っただけです。笑
手前を隠せば見えなくなるし、配管が通れば十分なので、これでいきます。
冷媒ホースのセット
冷媒ホースを通す準備ができたので、ホースを室外機&室内機に繋いでいきます。
ホースの接続先はこちらの写真の通り。
ファン側の配管が高圧用の細いホース、室外機の内側の配管が低圧用の太いホース。
2つの配管は、接続部のサイズや固定金具の形状が違うので間違えることはないです。安心ですね。
低圧側ホースの接続
室外機側の低圧用ホースは、接続の位置が奥まっていて工具が入りにくいです。
室外機上のカバーを外すとアクセスしやすかったです。
ネジ6本で固定を外せば、カバーが外れます。
ホースの接続部にキャップが付いているので外します。
このキャップとボルトは必要ありません。
10.9mmのボルトみたいでした。11mレンチがなかったのでモンキーで外しました。
(11mmは一般的な規格じゃないんですかね?)
キャップが外れました。
ここに低圧側ホースを接続していきます。
コンプレッサー内にゴミが入らないよう、素早くホースを接続します。
ホース側の接続部にはパッキンが付いているので、グッと押して差し込みます。
パッキンを傷つけないように、まっすぐ押し込みます。
(傷がつくとガス漏れの原因になる)
低圧側ホースには「L(Low)」の表記があります。
室外機側にはガス充填をするための、分岐配管(Lのキャップ)がある方を接続します!
室外機側には専用の固定金具も付いているので、間違えることはないです。
モンキーレンチで接続したホースを固定します。
金具の固定に使うボルトは、キャップを固定していたボルトとは別。
径は同じ10.9mmですが、ホース固定用のボルトは長いです。
高圧側ホースの接続
高圧側はアクセスしやすいので、簡単に接続できます。
低圧側と同様に、まずはキャップを外します。
高圧側は半透明の樹脂キャップ。半時計方向に回して外します。
キャップを外した際に、プシュっと空気が抜ける音がしますが、問題ないみたいなので安心して下さい。(低圧側も同じ音がしたかも。)
ゴムキャップが付いているのでこれも外して
ゴミが入らないように素早くホースを接続します。
低圧側と同様に、分岐配管(H)が付いている方を室外機側に接続します。
ここのナットは19mm。19mmのスパナがないので、ここもモンキーで固定しました。
走行中の振動で緩まないよう、ガッチリ締め付けます。
室内機へ接続
室外機側の接続が終わったので、冷媒ホースを室内機に繋いでいきます。
室内機側の配管接続箇所にもキャップが付いているので外します。
プラスドライバーでネジ2本を外して、
ゴムキャップも外して、
ここに配管用の金具を取り付けます。
六角レンチで2本のボルトを固定します。
冷媒ホースを室内に通して、
ここに室内機側の高圧・低圧ホースを接続します。
分岐配管がない方が室内機側ですね。
下側が高圧、上側が低圧ホースになります。
ここも接続部の径が異なるので、セット間違いは起こり得ません。
最後に、固定金具でホースの接続部が外れないように固定したら完了。
六角レンチでボルト1本を固定します。
これで冷媒配管のセットが完了しました!
電源配線の引き込み
ここは車種によって違うので参考程度に書きます。
電気配線は2本あります。
・室外機〜室内機の細い配線(右青枠)
・室外機〜サブバッテリーの太い配線(左青枠)
黄緑のカプラーは何か分かりません。
閉鎖されていたので必要ないみたいです。防水処理だけしておきました。
室外機〜室内機の配線
室内機に繋ぐ配線なので冷媒ホースと一緒に引き込むと思います。
冷媒ホース用に穴をあければOKなので、特筆することはありません。
室内機側、室外機側、ともにカプラーで接続するだけなので簡単です。
室外機〜サブバッテリーの配線
こちらもアンダーソンコネクターと呼ばれるゴツいカプラーみたいな配線を繋ぐだけ。
配線自体はなんてことありません。
アンダーソンコネクターは防水タイプではなかったので、防水テープを巻いて、室外機下に固定しました。
室内への引き込みは、エントランス付近に穴を開けて通しました。
30mmのホールソーでちょうどいいサイズでした。
30mm用のゴムブッシュで穴の隙間を塞ぎました。
この後の室内側配線の取り回しがまだ決まっていません。
ひとまず、見た目は無視してバッテリーに繋ぎ、ガス充填&動作確認を進めます。
(amazonの返品期限が約1ヶ月のため、初期不良はこの間に連絡したいので急ぎます)
本当にギリギリで端子台まで届きました!
配線がめっちゃピーンって張ってます。
配線の先端は10mmの丸型端子なので、M10の端子台にピッタリ。
プラス側には100Aのヒューズが付いています。
2本の配線を接続できたので、これでひとまず終了とします。
冷媒ホース引き込み箇所の防水処理
当初、エアコンに付属の防水ゴムを使う予定でした。
が、穴サイズが合っていなかったために、配線を通すとゴムがハマらない。。
メーカーの取り付け動画では50mmとなっていましたが、実際には55mmが必要でした。
(日本のyoutube動画では55mmと言っていました。こちらをしっかり確認するべきでした)
そんなことを言っても仕方がないので、ネットで防水カバーを探すことに。
冷媒ホース2本だとなかなか太い(直径約40mm)ので、使えそうなカバーがほとんどない。。
根気よく探したところ、こちらのカバーが唯一、対応していました。
ちなみに、このカバーは配線を通した後からでも設置可能!
状況的にもピッタリです。
付属の取説に従って、ネジ4箇所を打ち込んで固定します。
その後にカバーをはめて、カバーをネジ2本でベースに固定したら完成。
これだけでは防水処理が不十分ですが、多少の雨なら降っても大丈夫なはず。
エアコン用のパテとコーキングで、時間を見つけてしっかり防水します。
まとめ
ここまで本格的なDIYは初めてでしたが、意外できちゃうもんですね。
最後の防水カバーは後日ですが、エアコンの設置自体は約半日で終了。
Youtubeの取り付け動画には、心から感謝です!!
中国メーカーのエアコンですが、エアコン本体の作りや、取り付け金具の品質はなかなかな印象。
この12V直流エアコンは車載設計なので、車への設置はしやすかったです。
室外機・室内機ともに、ボルトで固定できる穴を多いし、何より冷媒配管が完成した状態で送られてきます。(素人には超助かる)
室外機の固定と車内に配線を引き込めれば、設置はできたようなもの!
次回は真空引き&冷媒ガスチャージです。
【補足】
記事作成時点ではガスチャージも完了しています。
めっちゃ涼しい風が出ています!!オススメです!!