amazonで購入したDC12V直流エアコン(パーキングクーラー)をDIYで取り付けし、夏でも快適な車内に変わりました。
今回は曇りの日中に車内温度・消費電力の検証をしました。(途中、日差しが出るときもありましたが)
最終結果は、4時間10分運転して消費電流は93Ahでした!(1時間当たり22.3Ah)
炎天下のときは52.7Ah/1時間だったので、曇りだとかなり消費電力が抑えられます。
ソーラーOFFでこの消費量なので、ONにしたら消費量はほぼゼロかもです。期待が高まります!
炎天下の検証はこちら。
購入したエアコンはこれ。
目次
テストにあたって
日中の使用を想定して、次のような条件でDCエアコンの稼働テストを行いました。(炎天下のときと基本、同じです)
前回と違う点は、リチウムバッテリーを並列(300Ah×2バンク)で使いました。
- サブバッテリーはリン酸鉄リチウム(600Ah)
- ソーラー(625W)の充電はOFF
- 築18年の古いキャブコン(断熱性能低め)
- 運転席とダイネットはカーテンで仕切る
- バンクヘッドもカーテンで仕切る
- カーテンはニトリの遮光タイプ
冷房テスト開始!
スタート時のコンディション
曇っていますが、曇は薄くて雨が降りそうな感じはありません。
時折、雲の間から日差しが射してきます。
この日の外気温は約29℃。最高気温は30℃です。
晴天時と比べると気温は低いですが、湿度が高くて蒸し暑いので外にいるのはシンドイですね。
冷房テスト前(10時頃)に軽く散歩しましたが、ムシ暑さでやられました。
外の気温は約31℃。曇りだと温度計の数値が天気予報とほぼ同じですね。
(外の湿度も測ればよかった・・)
車内の温度は34.3℃。
湿度は55%ですが、温度が高いのでかなりジメジメです。(絶対湿度は21.0g/cm3)
スタート時の設定と消費電力
バッテリー残量は271Ahから開始です。(11Wは照明の消費電力)
エアコンはオートモードの26℃設定でスタートします。
オートモードだと室内の温度に合わせて、パワーを調整して運転してくれます。
パワーモードだと吹き出し口を設定した温度まで冷やしてくれます。
風量は前回同様、4(MAX6)でいきます。
11:36、エアコンのスイッチON!
稼働してすぐは、ほぼMAXの約920W消費しています。(ソーラーはOFFです)
- 今回は2バンク並列なので462W×2=約924Wが実際の消費電力です。「約」924Wとしたのは、両方のバンクが全く同じだけ消費している分ではないからです。
曇りでも稼働直後は、炎天下と同じフルパワーで動いていることが分かります。
室温と消費電力(20分経過)
室内に入った瞬間から、かなり涼しいです。
室温は25℃、湿度は47%(絶対湿度は10.9g/cm3)。室温は約−9℃です。
外はジメジメですが、室内はしっかり除湿されて快適そのもの。
消費電力は約730Wに落ちました。バッテリー残量は9Ahほど減りました。
室内がしっかり冷えたので風量を4→2に落とします。
開始20分時点では既に、コンプレッサーが停止しています。
(確認していなかったので、実際にはもっと早くから止まっているのかも)
消費電力が約20Wに落ちて、室外機のファンも止まっています。
炎天下のテストでは、ほぼコンプレッサーは動きっぱなしだったので、今回は省エネ運転が期待できそうです!
消費電力(1時間7分経過)
室温の確認が面倒だったので、今回は消費電力のモニタリングをメインでやりました。
(炎天下でも室内が冷えることが分かっているので。)
家の中でもスマホでバッテリーの状態を確認できるのが何気に便利です。
このとき初めて知りましたが、bank1とbank2で残量表示に少し誤差がありました。
(スタート時はどちらも同じ271Ahでした)
bank1の状態。
こちらはbank2
残量が約4Ah違っていますね〜、、なぜだ?
最終的には、テスト終了時の残量から計算するので問題はないんですけどね。
なんか気持ちが悪いです。
室温と消費電力(2時間14分経過)
久々の測定。室温は27℃、湿度61%(絶対湿度は15.6g/cm3)です。
少し室温が上がっていますが、車内は暑くも寒くもない感じです。
コンプレッサーが停止すると少し湿度が上がってしまうのが難点かも。
(外のように不快な感じではありませんが。)
bank1
bank2
消費電力は約670W。このときも残量が5Ahほどズレていますね。
バッテリーの消費は、26Ah+21Ah=47Ahです。
2時間ちょっとでこの程度の消費量なら、かなりいい感じ。
室温と消費電力(4時間10分経過)
15:46、終了させました。
バッテリーの消費速度が見たかったので、4時間ほど運転すれば十分かな〜と。
室温は27.5℃、湿度は63%(絶対湿度は16.7g/cm3)。
2時間時点と同じで、暑くなく寒くなくといった感じ。
涼しい方がよかったら、室温設定を24,25℃くらいにしてもいいかもです。
ダイネットテーブル(エアコンのすぐ真正面)に置いて温度計は、26℃を表示しています。
ダイネット付近で過ごすことになるので、体感的にはこの温度なんでしょうね。
最後に、一番気になるサブバッテリーの残量を見ていきます。
bank1は、271.5-222.9=48.6Ah。
bank2は、271.5-227.1=44.4Ah。
なんか縁起が悪いですね。笑
bank1とbank2の消費量を合計すると、
48.6Ah+44.4Ah=93.0Ahでした!
250分(4時間10分)で93Ahなので、
1時間当たりの消費は、22.3Ah(約300Wh)という結果に!
炎天下のテストでは52.7Ahだったので、半分以下の消費量ですね〜。
(どちらもソーラーOFF)
テスト結果とは関係ありませんが、エアコン停止後にbank2→bank1に電流が流れていますね。(1時間後に見たときは止まっていた)
2バンク並列だと完全に均等に消費しているわけではないみたいです。
ずっと循環電流が流れるわけではない(はず)ので、気にするほどではないでしょう。
今回のテストで気づいたこと
■曇りだとコンプレッサーの停止時間が長い
炎天下のテストではほぼずっとコンプレッサーが回っていましたが、曇りでは止まっている時間が結構ありました。
コンプレッサーが停止すると消費電力が約30Wにまで落ちるので、これが省エネに貢献してくれたようです。
■コンプレッサーが止まると湿度が少し上がる
コンプレッサーが止まると除湿されないので湿度が少し上がります。(仕方ないのですが)
家庭用エアコンでも設定温度に到達すると、送風のみで湿度が上がるので同じ機構です。
ですが、家庭用ほどコンプレッサーが繊細に動かない(大まかなON/OFF運転)のも一因だと思います。
個人的には、不快なほど湿度が高いわけではないので許容できます。
■夜はかなりバッテリー消費は少なくなりそう
曇りの日中で22.3Ah/時間だったので、夜ならもっと消費量は少ないはずです。
車中泊でのエアコンがメインなら、サブバッテリーの容量はそこまで必要なさそう。
100Ahの容量があれば、一晩(6,7時間)快適に過ごせるかも?
まとめ
中華製DC12V直流エアコン(パーキングクーラー)の冷房テストを曇りで行いました。
4時間10分の稼働で、サブバッテリーの消費は93Ahでした!(1時間当たり22.3Ah)
前回の炎天下(52.7Ah)と比べると、だいぶ消費電力が抑えられることが分かりました。
夜の車中泊なら、もっと消費量が減るので100Ah程度のリチウムバッテリーで一晩エアコンが使えるかもです。
次回はいよいよ、実際の使用状況を想定して、ソーラー充電(625W)ONで消費量をテストしていきます!楽しみです!
キャンピングカーに本格的なエアコンが欲しい方、DC12V直流エアコンの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
夏でも快適なキャンカーライフが送れること、間違いなしですよ!