もう1年以上も前の話ですが、DC12V直流エアコンの設置を機に、ソーラーパネルを増設して充電力を強化しました。
全てRENOGYのフレキシブルソーラーパネルです。合計625Wになりました。
6月中旬で450Wほど発電されていました。
(条件が良ければもっと発電量はUPしそうな感じです。)
増設前:175W×2枚=350W
増設後:175W×3枚+100W×1枚=625W
足の踏み場がなくなって写真の角度が悪いです。
ソーラーパネルの設置&配線の主な作業は、既に完了しています。今回は増設だけです。
RENOGYのMPPT走行充電器(ソーラー充電機能付き)についても、解説しています。
RENOGYの走行充電器は、素人でも設置がしやすかったです。
分かりやすい取説に加えて、カスタマーセンターのサポートも手厚いのでDIYに向いてます。
目次
はじめに
キャンピングカーの電気設備はこんな感じです。
主な電気装備
- RENOGYフレキシブルソーラー:350W→625Wに増設
- RENOGYのDCC50走行充電器(MPPTソーラー充電付き)
- サブバッテリーはリン酸鉄リチウム620Ah(310Ah×2バンク)+スマートBMS
- リン酸鉄用AC100V充電器(40A)
- COTEK正弦波インバーター300W(主に冷蔵庫用)
- BAL正弦波インバーター1800W
気がつけば、中古車で買ったときの装備が一つも挙がっていません。
あれこれ変えていくうちに、ガラッと装備が変わりました。
ソーラー増設の目的はエアコン
目的はなんと言っても、夏場のエアコンの稼働時間UPです。
家庭用エアコンのデカい室内機が設置できなかったので、コンパクトなDC12V直流エアコン(パーキングクーラー)を導入しました。
中国製ながらパワフルかつコンパクト!
炎天下の車内でも快適に過ごせるのには、正直驚きました。
ただし、最大の難点は、省エネな家庭用エアコンと比べて消費電力が大きいこと。
長時間運転するには、バッテリーや充電系統の強化が必要です。
停車中の使用がメインになるので、ソーラーの増設を行うことにしました。
直流エアコンは消費電力が大きいので、サブバッテリーのリチウム化は必須。
起動時は950Wほど消費するので、鉛バッテリーだとトリプルでも荷が重いです。
鉛バッテリーからリチウム化すると、あまりにも快適になるのでビックリしますよ!
消費電力が大きい家電も安定して稼働するので、家と同じ感覚で電気を使えます。
DCC50Sの最大入力電力に注意!
走行充電器とソーラーチャージャーが一体になったRENOGYの DCC50Sを使っています。
これは最大入力電力は660Wとなっています。
RENOGYのフレキシブルソーラーは175Wと100Wの2タイプ。
175W×4枚だと700Wで最大入力を超えてしまうため、175W×3枚+100W×1枚=625Wとしました。
使用した材料
ソーラーの増設に使った材料はこちら
- RENOGYフレキシブルソーラー175W
- RENOGYフレキシブルソーラー100W
- 延長用ケーブル
- MC4防水ダイオード
- 4並列用コネクタ
- ソーラー用MC4コネクタ
- 屋外用両面テープ
- 耐候性インシュロック+ベース
【RENOGYフレキシブルソーラー175W】
2年ほど使っていますが、特に問題なく発電しています。
MPPT充電器をはじめ、多くのRENOGY製品を使っていますが、どれも壊れることなく使えています。
【延長用ケーブル】
延長ケーブルは買っただけで使いませんでした。
4並列コネクタが結構長いので、パネルの位置によっては必要ないです。
(ソーラーパネルのケーブルも、以前設置したモデルより長くなっていました。)
【MC4防水ダイオード】
【4並列用コネクタ】
パネルを2枚から4枚に増設したのに合わせて、コネクタも4枚並列用に変更しています。
なぜかamazon,yahooでの取り扱いがなかったです・・
【ソーラー用MC4コネクター】
【配線引き込み用の防水ボックス】
これは前回の設置時から継続して使っています。
設置から2年ほど経過していますが、特に水漏れもありません。
【屋外用両面テープ】
【インシュロック用ベース】
【耐熱インシュロック】
インシュロックは耐熱か耐候のタイプを使って下さい!
普通のタイプを使ったら1年でかなり劣化して、手で触るとボロッと崩れました・・
今回、全て耐熱性に交換しています。1年経過しましたが問題ないです。
増設方法
新たに設置する場合は配線の引き込みが必要です。過去記事を参考にして下さい。
既に配線があってパネルを増設するだけならかなり簡単な作業です。
手順①:準備
作業をする前にソーラー配線のブレーカーをOFFにしておきます。
充電を遮断するシーンは結構あるので、サーキットブレーカーを組み込んでおくと便利です。
【サーキットブレーカー(40A)】
【余談】
リン酸鉄リチウムバッテリーは、長期間(数ヶ月)使わないときは満充電で放置しない方がいいです。
バッテリーの劣化(容量低下)が早く進行します。
数日や数週間程度であれば、そこまで気にする必要はないと思います。
手順②:ソーラーパネルをルーフに固定
パネルを貼る前に、パーツクリーナーでルーフを清掃します。
油分が残っていると両面テープの粘着力が低下するので、ここは欠かせません。
脱脂できたら両面テープを貼ります。テープは耐候性のある屋外用が安心です。
写真だと分かりにくいですが、コマンダーのルーフ後方は凸凹があるので、こんな感じで両面テープを貼っています。
※フレキシブルパネルの破損を防ぐためにも、架台を挟んでなるべくフラットにした方がいいです。普段は問題ないと思いますが、積雪でパネルが割れる可能性があります。
後日、隙間を埋める支えを設置する予定です。
手順③:ダイオードを接続
並列でソーラーを設置する場合は、ダイオードが必要です。
※並列だとパネルによって発電量が異なる際に、電圧の高いパネルから低いパネルに電流が流れて故障の原因となります
手順④:配線を組み直す
既設の2並列用のY型コネクターから4並列用コネクターに交換します。
MC4コネクターはツマミを押して引き抜くだけなので、特殊な工具は必要ありません。
4並列コネクターは配線がけっこう長いです。
延長しなくても増設できる可能性があります。ボクは延長しなくても足りました。
適当な長さにカットして配線するとキレイなんですが、面倒だしMCコネクターも数がないのでこのまま接続しました。
長すぎる配線はクルッと丸めておいて、インシュロックで固定しました。
手順⑤:完成!
ブレーカーON!BMSで充電されていることを確認したら完了です!
気になる発電量は?
625Wに増設した結果、気になる発電量は・・・
6月中旬で約450W発電していました。(スクショ撮り忘れました。)
天気は快晴ではなかったので、条件が良ければ発電量が増える期待もできます。
まとめ
今回は増設だけなのでパネルの設置とケーブルの繋ぎ替えだけでほぼ完了しました。
ソーラーの充電力がUPしたので、夏場のエアコンをより長時間稼働できます。
増設したパネルはルーフのデコボコ面に貼っているので、架台を入れてフラットにしようと思います。(パネルを貼る前にやるべきですね。)