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キャンピングカーにDC12V直流エアコンの導入〜⑤炎天下の冷房テスト編

amazonで買ったDC12V直流エアコン(パーキングクーラー)をDIYでキャンピングカーに設置しました。

今回はエアコンの冷房テストを7月の日中(最高気温36℃)にやりました。

 

結果としては、かなり冷えました!むしろ冷えすぎて寒かった!

ただ、消費電力は常に700W近くあったので、バッテリーの消費は早いです。

 

エアコンの稼働時間は、310Ahのリチウムバッテリーで約4時間20分という結果に。(ソーラーはOFF)

BMSの設定をかなり安全側に寄せていたので、実際には5時間ほど動かせると思います。

 

購入したエアコンはこれ。

NEKPOKKA 12V 電動エアコン RV、トラック、バン、ショベルカー、農用車、乗用車などに 12V DCエアコン (12V電圧)

 

 

 

目次

 

 

テストにあたって

日中の使用を想定して、次のような条件でDCエアコンの稼働テストを行いました。

 

検証した条件
  • サブバッテリーはリン酸鉄リチウム(300Ah)
  • ソーラー(350W)の充電はOFF
  • 築18年の古いキャブコン(断熱性能低め)
  • 車は日差しがガンガン当たる場所(下はコンクリート)
  • 運転席とダイネットはカーテンで仕切る
  • バンクヘッドもカーテンで仕切る
  • カーテンはニトリの遮光タイプ

 

サブバッテリーは310Ahが2バンクありますが、今回は1バンクのみ使って検証しました。

1バンクの方が消費電力が分かりやすいのと、2バンクだと空になるまでに時間がかかるので。

ソーラーの充電もあえてOFFにして、シンプルにバッテリーのみの容量でテスト。

 

青空駐車なので日差しはガッツリ入ってきます。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 コンクリート 駐車場 日差し

スタート時は室外機が車の影に入っています。

(午後には完全に日向でしたが・・)

 

日中はバンクヘッドを使わないので、少しでも熱気が来ないようにカーテンをします。

かなり散らかっていますね、恥ずかしい。笑

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 バンクヘッド ダイネット 遮光カーテン

 

ダイネットも遮光カーテンをしておきます。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 遮光カーテン ダイネット 遮熱

 

 

冷房テスト開始!

スタート時のコンディション

雲一つない晴天!日差しがキツいです!

冷房テストには、まさにベストなコンディション!

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 キャブコン

 

この日の外気温は約32℃。最高気温はなんと36℃です。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 晴天 外気温

時刻は違いますが、日向の温度は47.2℃!

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 外気温度 日向

コンクリート上ではなく、樹脂製の縁側に置きましたがこの温度。

 

日陰でも41℃超えです・・

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 外気温度 日陰

 

 

開始前の車内温度は約39℃。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 車内温度 冷房

まだ少し昼間で温度が上がりきっていない?

先週の昼過ぎはたしか、45℃くらいあったような。

それでも、車に入った瞬間から熱気を感じます。

 

スタート時の設定と消費電力

予備テストしたときは、吹き出し温度設定4℃、風量1のどちらも最低でやりました。

しかし、風量が弱すぎたようで、室内が冷え切らない感じでした。

前回の反省を活かして、スタート時は風量4(MAX6)に設定します!

風量MAXは爆風過ぎるので、4くらいが限界かと。笑

 

11:17、エアコンのスイッチON!

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 スタート 室内機 設定温度 風量

室外機の温度表示も38℃でほぼ室温と同じです。

 

室温と消費電力(4分経過)

4分ほどして電流値が安定ときのBMSの様子。

  • BMSはリチウムバッテリーの充電・放電・電圧・残量・温度などを監視できるシステム。スマホの専用アプリを使って確認できます。

 

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 BMS リチウムバッテリー 消費電力 電流 冷房

消費電力(電流)は、930W(約71A)でした。(ソーラーはOFFです)

これはエアコンガスを充填したときと同じ数値。コンプレッサーがMAXで動いています。

消費電力は多少ブレますが、コンプレッサーがフル稼働だと920〜950Wくらい。

 

室温は35.3℃。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

早くもスタートから4℃ほど下がりました。

室内機からもけっこう冷たい風が出ています!

 

今回のテストでは、リチウムバッテリーは1バンク(300Ah)だけを使用。

バンク2はOFFにしています。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 リチウムバッテリー BMS

 

室温と消費電力(20分経過)

室内に入った瞬間から、かなり涼しい!!!

20分経過時点で温度はすでに27.3℃まで下がった!-12℃です!すごい!

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

エアコンの表示温度は13℃。(吹き出し口の温度)

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

室温と消費電力(35分経過)

24℃まで冷えました!ここまで来ると寒いです。笑

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

室内がしっかり冷えたので、少し省エネ運転に切り替えます。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 リモコン 省エネ

リモコンにstandardボタンがあるので、これを押します。(スタート時はstrongモード)

 

すると温度表示がPからA(Auto)に変わります。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

standardモードでは、室内の目標温度を設定します。家のエアコンと同じですね。

対してstrongモードでは、吹き出し口の目標温度を設定します。

取説やサイトに詳しい説明がないので、使っていく中で解明するしかないですね。笑

 

設定温度は24℃、風量は4(変更なし)に設定しました。

設定変更してすぐの様子。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

消費電力は約900Wで、大きな変化はありません。

 

5分ほどしたときの様子。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

770Wまで下がって常に動いています。コンプレッサーがパワーを落としたようです。

フルパワー運転に対して、だいたい8割程度の消費電力。

しっかり、インバーターエアコンとして機能していますね。

てっきり、コンプレッサーのON/OFFを繰り返すだけの省エネ運転かと思っていたので、想像以上に高性能でした。

 

室温と消費電力(1時間30分経過)

室温は21.9℃。さ、寒いです。笑

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

オート運転にしましたが、まだエアコンが効きすぎています。

 

温度をもう少し上げて24→26℃、風量を4→2に落とします。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

720W。少しだけ消費電力が落ちましたね。

バッテリー残量は68%

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

室温と消費電力(2時間30分経過)

室温は22.1℃。あいかわらず冷えすぎていますね〜。

慣れてないので設定が難しい。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

消費電力も変わらず730Wほど。残量は50%。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

冷え過ぎるので設定温度をさらに上げます。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 設定変更 風量

温度を26→28℃(最大温度は32℃)、風量を2→1に変更しました。

 

5分ほど経った様子。さらに少しだけ消費電力が下がりました。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

室内全体が冷えているか確認するため、温度計の位置を変えます。

風がよく当たるダイネットテーブルから、風が当たりにくい、ここに移動しました。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

 

室温と消費電力(3時間経過)

風が当たらない場所でも温度は25.2℃。

風が当たるテーブル上は約22℃なので、そこまで温度ムラはない感じ。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度

室内全体がしっかり冷えています。いや、冷えすぎてますね。

もう少し全体的に温度が高くてもいいんですけどね〜。

 

消費電力は変わらず700Wほど。残量は40%ほどまで減りました。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

終了!稼働時間は4時間20分!

最終的に、スタートから4時間20分でBMSの保護が働いてエアコンが止まりました。

こちらが止まる少し前のスクショ。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

こちらが停止した直後。

(undervoltageの保護が働くとBMSの残量表示はいっきに0Ahになります)

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

BMSの設定が安全寄りになっていて、まだ電圧が高い状態で止まっています。

まだ12.6Vもあるし、セル間の電圧差も0.02Vと小さいので余裕があります。

 

エアコンを使うまでは、電気が余って仕方なかったのでこの設定にしていました。

実際には280Ahくらい使えるので、あと30~40分は使えるかな?って感じです。

 

ソーラーを使うとどうなるか?計算してみた

放電テストのときに、一瞬だけソーラーをONにしました。

 

ソーラーOFFだと約760W。

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

ソーラーONだと約550Wなので、発電量は210W。

天気がいいとだいたい200〜250Wくらい発電しているので、こんなもんでしょう。

(フレキシブルパネルを350W載せています)

キャンピングカー 車中泊 DCエアコン 12V直流エアコン DIY テスト 真夏 日中 冷房 室内温度 BMS 消費電力 電流

 

今回の検証では、246Ah使って280分エアコンを稼働できました。

なので、1時間あたりの平均消費電流は、246Ah÷280分×60分=52.7Ahです。

ソーラーの発電量を200Wとすると、1時間あたり200Wh÷13V=15.4Ahの発電量。

つまり、ソーラーありだと1時間あたり、52.7Ah-15.4Ah=37.3Ahをバッテリーから消費します。

 

今回と同じ容量だけバッテリーを使うとすると、

246Ah÷37.3Ah=6.6時間 動くことになります。

 

BMSの設定を変えれば280Ahは使えるので、そうすると、

280Ah÷37.3Ah=7.5時間 使えます。

 

ボクのキャンカーには2バンクのバッテリーがあるので、上記の倍の時間は使えます。

つまり、15時間は連続でエアコンを稼働できることになります。(エアコンだけですが。)

 

しかも今回の検証は、7月の晴天かつ一番暑い11時〜15時に行った結果です。

これが夜になれば消費電力がグッと落ちるはずなので、もっと長い時間の稼働が期待できます。

 

 

もちろん、ソーラーの発電量は天気に左右されます。

ただし、曇っていると発電量は落ちますが、その分、日差しも弱くなるのでエアコンの消費電力が下がって相殺されます。

実際のところ、どんな条件が一番、サブバッテリーの消費が早いんでしょうかね?

 

今回のテストで気づいたこと

まだ使い始めたばかりなので、このエアコンを上手く使うには、いろいろ試してみる必要がありそうです。

今回気づいたことを簡単にまとめておきます。

 

■本物のインバーターエアコンだった

コンプレッサーのON/OFFで省エネするとかではなく、しっかり消費電力が70%とかに絞られて運転していました。

 

■ソーラーの強化が必要

日中だと消費電力が約700Wと大きかったので、ソーラーを強化します。

家に175Wと100Wを買ってあるので、そのうち増設します。トータル625Wになります。

※テストした車の断熱性能が低い(壁に全く断熱材が入ってない)のも、大きな原因だと思いますが。

 

■車内をしっかり冷やすコツ

スタート時は風量を強め(今回は4)にして、冷えてから風量を落とすか温度を上げるのがよさそう!

事前テストでは、風量1にしていて室内が冷えきらなかったので、風量設定は大事!(吹き出し温度が一番下がるのは風量1ですが、それだと室温は下がらない)

たぶん強すぎるのもダメな気がするので、いろいろ試してみます。

 

■冷えすぎて寒いとき

冷房をstandard設定にして、設定温度を上げて風量を落とす。

それでも寒ければ、クーラーの吹き出し口を閉めて調整する。(今回は口を閉めませんでした)

 

まとめ

中華製DC12V直流エアコン(パーキングクーラー)の冷房テストを7月の晴天下で行いました。

310Ahのバッテリーで4時間20分稼働し、室内温度は常に22℃まで冷やせました!

むしろ冷えすぎて寒かったですね・・

 

日中でもこれだけ冷えるので、車中泊の使用が目的ならまず心配は不要です。

夜ならバッテリーの消費も抑えられるので、もっと容量が小さくても十分使えるはず。

 

エアコンのパワーとしては、十分な能力を持っています。

軽キャン、バンコンサイズならまず問題ないでしょう。今回はキャブコンでもしっかり冷えました。

ただし、消費電力は約700Wもあるので、大容量のバッテリーかソーラー充電を強化したいところ。

 

家庭用エアコンのような繊細な設定・運転は出来ませんが、夏の車内でクーラーを使える幸せは計り知れません!

取り付けはDIYになりますが、素人のボクでもできたので、頑張ってみる価値は大いにあると思いますよ!

 

本格的な夏に向けて、DC12V直流エアコンの導入を検討してみてはいかがでしょうか?