キャンピングカーオーナーなら誰もが一度は悩むであろう課題です。
オーナーの皆さんはキャンピングカーの飲み水、どうされていますか?
我が家は衛生面を考えて、ダイソーのジャグ&ペットボトルを使っています。
今回の記事は、キャンピングカーを検討中の方にも参考になるはずです。
キャンピングカーで水を使う実態について、リアルにイメージして下さい。
目次
清水をキレイに維持するのは大変!
家だと蛇口の水が飲めるなんて当たり前だし、特別な対策もしていないですよね。
でも、キャンピングカーでは違います。
オーナー以外からしたら「キャンピングカーなんだから、蛇口の水って飲めるでしょ?」って思いますよね。
実際には衛生的に微妙なので飲まない方がいいです。
- 水を使わない期間が長い
- ホースやポンプは手洗いできない
- 車内の環境は家と違って過酷
名称は「清水」タンクなんですけどね。笑
納車時は飲めたとしても、飲める状態を維持し続けるのはとても大変。
キャンピングカーを維持する中で、一番苦労するのが水回りの管理だと実感しています。
それでは順に解説していきます。
水を使わない期間が長い
一部の人を除いて、毎日キャンピングカーの水を使うことはないですよね。
毎週末出かけたとしても、平日5日間は水を使わないことになります。
水は放っておくと腐るので、使わないときは排水してタンクを空にします。
排水するだけではヌメヌメしてくるので、完全に乾かす必要があります。
ただし、「完全に」乾かすことは容易ではないです。
ホースやポンプは手洗いできない
タンクは手洗いできて、衛生的に保てる仕様になっていることが多いです。
でも、タンクだけ洗ったり乾かせても、ホースやポンプの内部まで完全に乾かすのは難しい。
完全に乾かせないと、どうしても菌が繁殖したり、カビが生える原因になります。
ミルトンなどで定期的に洗浄すれば、だいぶマシにはなりますが、それでも飲むのは控えた方が無難です。
こちらはコマンダーの清水関係を示した写真です。
清水タンク・シンク・水ポンプ・シャワーが離れているため、これらを繋ぐホースはどうしても長くなります。
特に、シンクはタンクと反対側に位置してるので、床下にホースが通っています。
これを洗浄・乾燥・交換するのは容易ではありません。
車内の環境は過酷
キャンピングカーは普段換気できないですし、断熱性も良くないので温度や湿度が高くなりやすいです。
これは、カビや菌が発生しやすい環境だと言えます。
家の水道だと、地下に埋められているので、夏場でもそこまで水温は上がりません。
一方、真夏の車内は50℃近くになることもあり、水はヌルいほどの温度になります。
これだと短期間でも菌が湧いてしまいます・・
我が家の水の使い方
清水タンクはサードシート下に設置されています。タンク容量は約100Lあります。
サーフィン後にシャワーを浴びたり、皿洗いにも使うのでこれでも足りないくらいです。
車体に据え付けされていて、取り外しは出来ません。
タンク上部には取り外しできるフタがあるので、ここに手を突っ込んで洗います。
清水タンクの水は口に入れない
清水タンクの水は、口に入れないときだけ使っています。皿洗い、手洗い・洗顔、シャワーなど。
定期的に清掃していますが、それでも清水タンクの水を飲んだり料理に使ことは絶対にしません。
清掃しても、ホースやポンプ内部が完全にはキレイになっていないはずなので。
旅先でお腹を壊したくないですしね。笑
飲み水・料理用はペットボトル
口に入れる水は全てペットボトルにしています。
飲み水・料理に使う水・食材を洗う水・歯磨き・・・など全て。
ペットボトルなら衛生的なので、安心して水を飲めます。これが確実です。
皿洗いやシャワーに比べれば消費量は少ないので、ペットボトルでも十分賄えます。
ポリタンクのようなイヤな臭いもないし、汚れたらすぐに交換すればOK。
難点は、口が小さいので使った後に乾かすのが大変ことです。なかなか乾きません。
ジャグ&ペットボトルの組み合わせが快適!
ペットボトルの水は衛生的ですが、毎回キャップを開け閉めするのは面倒。
それに片手が塞がるので、食材を洗うのには向きません。
対策として、ダイソーのウォータージャグ(容量3.8L)をシンク横に置いて使っています。
コックの上げ下げで水を出せるので、ちょっと水を使いたいシーンでも苦になりません。
ジャグの口の長さが絶妙で、いい感じにシンクに収まります。野菜を洗うのにも便利。
ジャグの水が減ってきたらペットボトルから補給します。
このジャグは2年ほど使ってますが、パッキンからの水漏れもありません。
(持ち運び用の取っ手は2回目で壊れましたが、使用上は問題ないです。笑)
口が広いので使用後の乾燥もあっと言う間!
水の勢いも適度にゆっくりなので、節水して使えるのも嬉しい。
シンク横にスペースがあれば、このジャグを置きたかったです。
(残念ながら、ダイソーのジャグでサイズ的に限界。)
見た目がオシャレなので、キャンプで外に出しても映えそう。
口が広くて乾かしやすいし、使わないときは折りたたんで収納できます。
いいですね・・・。(置けないので買えませんが。)
衛生的に維持する工夫
タンクの水は飲みませんが、シャワーや皿洗いに使うのでキレイなのに越したことはありません。
キレイに保つためにしている工夫を紹介します。
- 出発前にキレイな水を循環させる(毎回)
- 使用後はタンクのフタを外して乾燥させる(しばらく使わないとき)
- ときどき水を入れ替える(すぐ使うとき)
- タンク&ホースを半年に1回除菌する
出発前にキレイな水を循環(毎回)
清水タンクに水を入れながら、1,2分ほど蛇口(シンクとシャワー)から水を出して循環させます。
これでホースに残っていた水をキレイな水に置き換えるのと、清水の経路を洗います。
循環が終わった頃にはタンクにある程度水が溜まっているので排水します。これでタンクも軽く洗えたことになります。
これで準備が完了なので、清水タンクに必要なだけ水を補充します。
使用後はフタを外して乾燥(しばらく使わないとき)
使わないときは、タンクとホース内をしっかり乾燥させるのがポイント。
乾燥していればカビや菌は発生しにくいです。
タンクを空にした後、蛇口を開けて出なくなるまで水を出し、終わったらポンプをOFFします。
※ポンプが空気を吸って水の出が悪くなりますが、できるだけ水を出します。
タンクはフタを開けて、キッチンペーパーで軽く水分を取ります。
最後に、少しでもホース内が乾くように、蛇口を開けた状態で放置します。
ときどき水を入れ替える(すぐに使うとき)
翌週も出かけるときは、タンクの乾燥が面倒なので水を入れ替えるだけにしています。
※夏場は水が腐りやすいので、短期間でもフタを開けて乾燥させた方がいいです。
帰ってきたら排水して、新しい水を20Lほど入れて、蛇口から数十秒、水を出します。
これでタンクとホース内をキレイな水に置き換えてあげます。
2,3日後にまた同じ作業を繰り返します。
入れ替えする頻度は、外気温によって変えています。
冬だと腐りにくいので、4,5日ほど放置しちゃってますね。
タンク&ホースを半年に1回除菌
除菌方法や洗剤を解説すると長くなるので、別の記事に書きます。ここでは概要だけ。
日々の洗浄とは別に、半年毎くらいにタンクとホースを除菌しています。
やり方は、タンクに水と洗剤を入れてポンプで循環させて、清水の経路を洗浄液で満たします。
しばらく放置した後、排水してキレイな水で2,3回洗えばOKです。
除菌用の洗剤は、哺乳瓶を消毒するミルトンや、重曹・クエン酸辺りを使うことが多いです。
金属の清水タンク(おそらくステンレス)にミルトンを使うとサビる原因になるので注意して下さい。
清水タンクをキレイに維持する大変さが想像できたかと思います。
【番外】ボイラーや電気温水器の水も注意
お湯を使える場合はボイラーや電気温水器があるはずです。右のが温水タンクです。
ここにも水タンクがあるので、使わない時の水抜き、出発前の水の入れ替え、定期的な掃除をして下さい。
キャンピングカーって旅先では快適な分、普段はいろいろ気を遣ってあげる必要があります。
設備が増えるとその分、維持・管理するのは大変になります。
水周りは特に苦労するので、ホース類の取り回しがシンプルな設計の車がオススメ。
自分でキャンピングカーを作るなら、ホースを簡単に取り外しできる設計にしますね。
結論:飲み水はペットボトルかポリタンク単体が無難
衛生的に保てる方法を考えると、確実に洗って乾燥できることが必須!
そうなると、飲み水はペットボトル・ジャグ・ポリタンクなどに入れるのが安心です!
ポリタンクを使う場合は、タンク単体でホースやポンプを使わないのが衛生的。
飲み水用のポリタンクにはポリカーボネート素材がオススメ!
水に嫌なプラスチック臭が移りません。(白いポリタンクに入れると水が臭いです)
まとめ
清水タンクは飲む水には適してないので、皿洗いやシャワーなどに限定して使うのが安心です。
タンク容量が大きいと旅先では便利ですが、その分、使わないときの手入れは必要。
維持が楽なのはポリタンク式の清水タンクですが、1つの容量が20L程度なので少ないです。
どちらも一長一短なので、自分の使い方に合ったタイプを選んで下さい!
いずれにしても、飲み水にはホースやポンプを使わずに、専用のペットボトルやポリタンクを使うことをオススメします!
これなら確実に洗えて乾燥できるので、間違いなく衛生的ですよ!