今回はキャンピングカーのグレータンクの水漏れを修理しました。
最近、シンク側のグレータンク(排水タンク)からポタポタと水滴が・・
わずかではありますが、排水を路上に流すのは完全にマナー違反。
調子がいいときは漏れないのですが、気分的にも良くないので早めに修正を試みました。
最終的には、シャッターバルブの新品交換&ネジをM5×40mmに変更することで直りました!
それでは作業工程を解説していきます!
目次
- バルブの修理①
- バルブの修理②(パッキン入れ替え)
- バルブの修理③(新品に交換)
- Valterra T1001VPM Bladex 1-1/2" Waste Valve Body with Metal Handle
- バルブの修理④(ネジのサイズ変更)
- まとめ
バルブの修理①
グレータンクのバルブはこれです。
中央のバルブと上下のフランジ2つで、計3つの部品で構成されています。
今回は外側のシール部から漏れているわけではなく、内側のバルブからポタポタ漏れていました。
バルブやパッキンが怪しいので、取り外して確認していきます。
ネジ4本をプラスドライバーで外し、カッターでシールを切断します。
バルブとフランジの間にマイナスドライバーを差し込んで・・・
フランジとパッキンを取り外しました。
排水部分なので結構汚れています。。
事前に調べた情報では、このパッキンが劣化して密着性が悪くなることで漏れるらしい。
経年ですり減ったパッキンの厚みを補うよう、フランジの凸部に防水テープを巻きます。
テープの上にパッキンを載せた様子。
防水テープの分、厚みが増しているので、バルブとの密着性が良くなるみたいです。
これを元どおりセットしていきます。もとのネジはこんなにサビサビだったので交換します。
サビに強いステンレス製をチョイス。サイズは同じM4×40mmです。
水漏れを確認してみると、、普通に漏れてる!!笑
全く改善されていません。むしろ悪化したかも?
残念ながら修理失敗です。
バルブの修理②(パッキン入れ替え)
続いての方法は、バルブの上下にあるパッキンを入れ替えてみます。(これもネットで調べた方法)
漏れる原因の多くは下側(地面側)のパッキンの劣化によるらしい。
上側の厚みのあるパッキンと交換すれば直ることもあるようです。
先ほどの下側のフランジに続いて、今度はシャッターバルブを取り外していきます。
カッターでシールを切り、マイナスドライバーをねじ込んで、上側のフランジから外します。
外れました。シャッターバルブは結構劣化していてます。
上下のパッキンを比べてみます。写真の左が下側(地面)、右が上側(車体側)です。
比べてみると上側のパッキンの方が少し厚みがある(残っている)ようですが・・
それほど上下のパッキンに違いはない?ように感じます。
ダメ元でパッキンを上下入れ替えて、組み付けします。
水漏れを確認してみると、、またまた普通に漏れてる・・・
またしても修理失敗です。
外したシャッターバルブに上から水を注ぐと、やはりポタポタと水が漏れる。
これはもうバルブが劣化して寿命なのか?
バルブの修理③(新品に交換)
ということで、諦めて新品に交換した方がよさそう。
まずは使っている部品の型番を確認。「VALTERRA」「1・1/2 BLADEX VALVE」と読み取れます。
バルブは1.5インチのようです。
某ビルダーのネットサイトを確認すると、VALTERRAのバルブが売っていました。
ただ、上下のフランジとシャッターバルブがセットで約7000円。
なかなかの金額なのと、フランジは交換の必要がなさそうだったので、バルブ単体を探しました。
アメリカamazonから購入
いろいろ探してみると、アメリカamazonが安く売っていました。↓これです。
Valterra T1001VPM Bladex 1-1/2" Waste Valve Body with Metal Handle
名前や住所を英語で入力するのが新鮮でした。
送料込みで3000円ちょっと。なにより配送が早かった!!
11/27に注文して、12/4に届きました。(配達予定日は12/10)
アメリカから1週間で到着とは、恐れ入りました!
- バルブ本体:15.98ドル
- 配送料:11.19ドル
- 合計:28.19ドル(3238円)
後から確認すると、amzonジャパンからでも購入できたようでした。
ただ、ちょっと値段が高い(4800円)ので、安く買うならアメリカamazonです。
部品が届いた
新品のバルブが届いたので早速開封して確認。
新旧のバルブとパッキンを比べてみます。
新品(右)パッキンの方が少し厚みがありますね。
こちらがバルブ。左が新品です。
新品はハンドルがプラスチックから金属に変更されています。
シャッター部分に傷がなくてキレイです。
試しに、新品のバルブに上から水を入れてみます。
バルブ単体でもしっかり水を止めています!(古いバルブは漏れまくりでした)
ここまで性能が違うと、やはりバルブ本体の劣化を疑ってしまいますね。
新品のバルブを組み付ければ、ようやく水漏れが直りそうです!
あと、新品のバルブはハンドルの動きが滑らか!軽い力で開閉できます。
グレータンクにはネジ4本で固定されていましたが、新しいバルブにはボルトナットが付属。一部改良されたモデルのようです。
(ネジだけで固定する同じモデルは見つかりませんでした。廃盤になった?)
グレータンクに取り付ける
新品のシャッターバルブとフランジをネジ4本(M4×40mm)で固定します。
(本当は付属のボルトナットでがっちり固定したいところ。これをするにはタンクを外して中からボルトを固定する必要があるので諦めました。)
ネジで固定できたら、バルブとフランジのすき間、ネジ4本にコーキングをして完成!
コーキングは専用のガンがないと大変だし、キレイにできませんね。。
2日ほど放置してコーキングを硬化させた後、お待ちかねの水漏れ確認!
そして結果は、、まさかの水漏れ再発!!
新品に交換したのになぜ!?
バルブの修理④(ネジのサイズ変更)
いろいろ考えてみると、そう言えば2箇所ほどネジの入りが少し緩かったような・・・
グレータンク(FRP)のネジ穴が大きくなって、元のM4ネジではしっかり固定できていないのかも?
仕事終わりに、古いバルブを持ってホームセンターへ直行。
バルブとフランジの穴を通る、できるだけ太いネジを探しました。
M5のネジがちょうどいい感じだったので、M5×40mmを購入。
面倒なのでコーキングはそのままで、ネジだけ交換しました。
ワンサイズ大きくしたので、しっかりタンクにネジが入り込んで固定できました!
ネジの頭だけ再度コーキングして完了!
またまた水漏れ確認!
結果は・・・漏れなし!!!
ようやく修理完了です!
なかなか時間がかかりましたが、これで安心して水を使えます。
M6は少し大きかったですが、フランジが少し削れてもよければ入りそうな感じ。
M5で固定できなければM6を使ってみるのも有効だと思います。
(ボルトとナットでしっかり固定するのが一番ですが、)
経年で水漏れが再発したら、M5からM6に変えてみようと思います。
それでもダメなら、一度FRP補修剤で穴を埋めてから固定すれば大丈夫でしょう。
まとめ
グレータンクの水漏れ修理が無事に完了しました!
作業自体はなんてことありませんが、修理完了までに時間がかかりました・・・
古いバルブは結構すり減っていたので、応急処置ではなく新品交換が良さそう。
これで数年は水漏れの心配なく使えそうです!
今回のように、グレータンクのバルブがネジで直接固定されている場合は、固定状態をよく確認してください!
タンクのネジ穴が大きくなって、しっかり固定できていない可能性があります。
ネジを大きいサイズ(M5かM6)にすれば解決できると思います。
グレータンクの水漏れはマナー違反!
発見したらすぐに直して、気分良く旅に出かけたいですね!