だいぶ昔に書きかけで放置していた記事があったので、アップしました。
今は家庭用に載せ替えしたので、過去の話になります。
「3WAYのDC12Vは冷えが悪い!」とよく言われますが、実際どうなのか?
3WAY(3ウェイ)冷蔵庫の取り扱い説明書を見て気づいたこともあったので、まとめました。
キャンピングカーの冷蔵庫についてまとめた記事はこちらにあります。
目次
最初に・・
日本の家庭用コンセントの規格はAC100Vですが、エレクトロラックス製の3WAY冷蔵庫は230Vに昇圧して使われています。
そのために、キャンピングカーにはトランス昇圧機が設置されています。
消費電力はガス>>AC>DC12Vの順
3WAY冷蔵庫のDC12V(走行時の冷却)は冷えが悪いなんて言われていますが、取説のスペックを見てみると、そんなことはなさそうです。
DC12Vは冷えが悪いと思っていたのでビックリしました。
消費電力は230Vで105Wなのに対し、DC12Vは100Wなのでほとんど違いはありません。
ただ、実際に使った限りでは、230Vはしっかり冷えるのに対して、DC12Vはほんのりしか冷えないです。
予冷なしでDC12Vのみで3時間ほどテストしましたが、庫内は少し冷えるだけでぬるかったです・・
同じ消費電力でも電圧の高い(=電流値の小さい)230Vの方が電力ロスが小さいので、冷却効率に差が出ている?のかもしれません。
ガス冷却が圧倒的なパワー
プロパンガス(強)は186Wなので、圧倒的にガスの消費エネルギー量が高い(=よく冷える)というわけです。ガスが一番冷えると言われるのも納得がいきます。
一方、プロパンでも(弱)は86Wしかありませんね。実際に、(弱)と(中)ではかなり冷えが悪いので、いつも(強)で使っています。
ガスはよく冷えるようですが、あくまで「正常な冷蔵庫であれば」の話です。
実際には、<古い3WAY冷蔵庫がほとんどなので、ガスの燃焼効率が落ちていて100%の力を発揮できないのかな?と推測します。
古い3WAY(ウェイ)は、メンテナンスで冷えが改善されることもあるので、一度やってみて下さい。
ボクの3WAY冷蔵庫(2002年製)も、体感的にはガスとACの冷え具合は同じくらい。
消費エネルギー量の差ほど冷えの違いはないように感じます。
ガス冷却には排熱効率UPが重要
ガスを使うと冷やしたい配管部分にも熱がこもってしまうため、冷蔵庫の温度が下がりにくくなります。
対策として、余分な熱が溜まらないように排熱効率をUPさせると、冷却効果が高くなるようです。
排気ルーバー(写真の上側)側にガスの冷却管、吸気ルーバー(下側)にガスの燃焼部があります。
排気ルーバーの内側にPC用のファンをつけて、排気量を増やしてあげればOKです。
ガス冷却の消費量
取説によると、ガス(強)での消費量は240g/日。
丸一日稼働させてもカセットガス1本程度です。10kgボンベなら約42日間ガスで駆動できる計算になりますね。
ただし、キャンピングカーへのプロパンガス充填は年々大変になっています。
貴重なプロパンガスが冷蔵庫でどんどん消費されるのは、精神的にはよくないです。
充填してくれる店を見つけておければ、安心してガスを使えると思います。
旅先でガス欠にならないよう、長旅の前には充填しておきたいですね。
3WAYよりも家庭用冷蔵庫が使いやすい、、
1年半ほど3WAYを使っていましたが、その後家庭用冷蔵庫に載せ換えしています。
キャンピングカーを買うときは、「静かで消費電気も少ない3WAYがいい!」と思っていましたが、使ってみると不便な部分もありました。
家庭用に換えてからは、3WAYで感じたデメリットが全て解消されて、快適に冷蔵庫を使えています。
まとめ
消費電力を比べると、AC100VとDC12Vにはほとんど差がありませんが、実際にはDC12Vの冷えはイマイチでした。
ガスやAC100Vではしっかり冷える(冷えるまでに3,4時間かかる)ので、冷えない場合はメンテナンスが必要です。
ガスの消費量は1日使ってカセットガス1本分(240g)なので、10kgボンベなら42日ほども動かすことができます。
ただ、キャンピングカーへのプロパンガス充填は断られることが多いので購入前の確認は必須。
近所で充填できるなら、3WAYも悪くないと思います。
いずれにしても、家庭用とは異なる3WAYの特徴や使い方をしっかり理解して選ぶのがポイントです!