先日のテストで冷えが悪いとわかった3WAY冷蔵庫ですが、ガスでもACでも冷えが悪かったので、配管内での冷媒の詰りが原因だと考えています。
前回の記事では素人の自分が修理を試みて、作業は問題なくできたものの、完全に直るには至りませんでした。
前回の修理記事はこちら。修理方法を詳しく記載しています。
前回の修理では配管の詰まりを直すのにかけた時間が短かったため、今回は丸4日かけて修理を行いました。結果としては、修理の効果はわからないものの冷蔵庫は十分に冷えていました!
今回の件で、温度センサーの位置が重要だと身に染みたので、温度計を設置されている方は是非ご確認下さい!
目次
修理内容
修理方法は前回の記事で解説したため簡単に書きます。
前回同様、配線とホースを分解して冷蔵庫を車体から取り外します。
オリフィスの分解に再チャレンジ
今回もバーナーを取り外して、前回断念したオリフィスの取り外しに再チャレンジです。
潤滑スプレーを買ってきて、たっぷり吹いて思いっきり力をかけます。「おっ!回ったか?」と思ったらネジがなめただけでした(><;)
ここの分解はムリそうなので、オリフィスにカスが溜まらないよう定期的に清掃するにします。現状でカスが詰まっていないのが幸いでした。
オリフィスの清掃だけなら冷蔵庫を取り外す必要はありませんが、スペース的に燃焼部のカバーが外せないので、冷蔵庫を少し車内側に動かせばOKです。
冷媒の詰まり除去
早速、本題の「冷媒の詰まり除去」をしていきます。
手順は前回と同じですが、放置時間を長くして冷媒の詰まりが取れるように十分時間を置きます。時間をかけることの効果がどこまであるのかは?ですが。。
①冷蔵庫を正面から見て左に90℃倒して一日放置。少し前にも見た光景ですね。笑
冷蔵庫を取り外すとこんな感じで外が丸見えで、雨風がガッツリ入ってしまう状態です。
今回は長期戦になるため、配線や車内が雨で濡れないようルーバーをはめておきます。
面倒だったので養生テープで貼って終了です。
②さらに左に90℃倒して逆さにします。この状態でさらに一日放置。
③右に90℃倒して①の状態に戻して一日放置です。時間がかかりますがガマン!
前回同様、動かすときに冷媒が動くゴポゴポという音がします。
直っている感じがありますが、この音にはもう騙されません!笑
④さらに右に90℃回して正立状態に戻して一日放置します。
⑤正立させた状態から左に45℃倒して30分放置。
同様に、正立させた状態から右に45℃倒して30分放置して終了!
ここまでに丸4日もかかりました。
どこまで放置時間が必要なのかはわかりませんが、今回はたっぷり時間をかけました。
冷却テスト
さあ、運命の冷却テストです!
今回はかなり放置期間を長くとったので、しっかり直っていて欲しいところ。頼む〜!
庫内19.9℃、外気温22.1℃、AC電源でテストスタート!
3時間経過
庫内10.0℃で、外気温−12.0℃です。
今回は外気測定の温度計を冷蔵庫から離しておきました。
(前回は冷蔵庫の排熱で温まってしまった)
6時間経過
庫内7.8℃で、外気温℃−14.9℃です。
う〜ん、前回と全く変わりません。。
実はしっかり冷えていた
後日、ダメ元でもう一度確認したところ、やはり外気温−15℃という結果に。
「やっぱりダメか〜」と思って冷蔵庫を開けると、扉側には入れたままになっていたビール3本を発見。(いつもは空っぽで冷却テストしています)
「あぁ、出し忘れてたか」と思ってビールを手にすると、キンキンに冷たい!!
慌てて家の冷蔵庫のビールを比べると、むしろ家のよりも冷えている!?
あまりにビックリして、奥さんに持たせて「これ冷たいよね!?」と確認してしまいました。笑
そこで、温度計ごと冷蔵庫の扉側に放り込んで30分ほど待ってみる。
すると、0℃までキンキンに冷えているじゃないですか!外気温−25.6℃という素晴らしい結果に!
写真を撮る間に0.4℃上昇しました。慌てて撮ったのでブレています。笑
テンションが上がったので、ついでに冷凍庫の温度も測定!
−13.2℃!!(もう少し冷えそうでしたが)
十分過ぎる冷え具合ですね!
温度センサーの設置位置には注意
温度を正しく測定できていなかったのは、温度センサーの設置場所が冷蔵庫の上部だったことで、冷蔵庫裏の排熱によって高めの温度を検知していたのが原因のようです。
もともとここに設置していた理由は、冷気の溜まりにくい上部が冷えていれば、庫内全体がしっかり冷えているだろうと考えたためです。
しかし、適切ではない位置だとわかったので考え直します。
冷却フィンに近いと温度が低くなり過ぎるし、冷蔵庫の上部は排熱の影響でかなり高くなります。かといって扉側は低くなりすぎる(冷気は下に溜まる)ので、最終的に冷蔵庫の中間に設置しました。
冷気の循環用ファンを設置した方がよさそう
3WAY冷蔵庫は庫内に冷気の循環ファンがないので、センサーの設置位置で温度に差が出やすいです。特に、中に食べ物を入れているとフィンからの冷気が伝わりにくため、より影響を受けやすくなります。
冷気を庫内全体に行き渡らせるためにも、ファンの前にはできるだけ物を置かない方がいいですね。
冷気を循環させるためにはPCファンを設置するのが有効だと感じました。
他のキャンパーさんが設置しているワケを、ようやく理解できました。
まとめ
以上、3WAY冷蔵庫の修理パート②でした。
結果としては、冷蔵庫はしっかり冷えているとわかりました。冷媒の詰まりは、もとからなかったのかもしれませんが、いい勉強になりました。
「3WAY冷蔵庫の修理は任せてくれ」と自信を持って言えそう?です。
今回の件で、3WAY冷蔵庫の上部は、温度が高くなりやすいこともわかったので、食品を入れる際は注意ですね。
これで安心して夏を迎えることができます!