いよいよキャンピングカーに過酷なシーズンが近づいていますね。そうです、夏です。
今年はキャンピングカーで初めての夏を迎えます。
走行用リアエアコンも停車中のエアコンもない我がコマンダー、いったいどんな感じになるのやら・・昼間は蒸し風呂状態なのか。
まあ、夏になってみないとわからないか、、といって現実逃避しています(^^;)
今回は夏を迎える前のもう一つの不安要素である、Electrolux(エレクトロラックス)製3WAY冷蔵庫の冷え具合を確認しておきます。
3WAY冷蔵庫の使い方はこちらの記事で解説してします。
結果としては、冷えがイマイチだったため修理が必要でした。冷蔵庫の修理記事はこちらです。
目次
3WAY冷蔵庫とは?
3WAY冷蔵庫の最大のメリットは、ガスで冷やせる(電気をほぼ使用しない)ことにあります。電源がない場所でもバリバリ稼働するので、バッテリーの電気を節約できるのです。
3WAY冷蔵庫はアンモニア吸熱法と呼ばれる冷却方法をとっています。
これは、冷媒のアンモニアが液体から気化する(気体になる)ときに発生する吸熱(熱を奪う)で冷蔵庫を冷やしているのです。気化したアンモニアは水に溶けて回収され、ガスバーナーで気化して凝縮器で再び液体となり、気化して吸熱するサイクルを繰り返します。
詳しく知りたい方はこちらのサイトがわかりやすいです。
そんな3WAY冷蔵庫ですが、ガスの燃焼が悪くなったり、冷媒が配管内で詰まることで、冷えにくくなるトラブルがよく発生するようです。
冷蔵庫の冷えが悪いような、、
例に漏れず、ボクの冷蔵庫もガスの冷えがイマイチな気配を感じていました。本来は3WAYで一番強力なのがガスらしいですが、その面影はありません。
旅先でも毎回料理を作る我が家にとって、夏に冷蔵庫が冷えないのは死活問題。食材が腐るだけでなく、家計が圧迫されて大ピンチです。
コロナで外出もできないため、ようやく重い腰をあげて対応することに。まずは冷蔵庫の冷却能力をチェックです。
感覚的には、冷凍庫はしっかり冷えるけど冷蔵庫があまり冷えない気がします。(構造上、そんなことが起こるのかは不明ですが)
正常な冷却能力
冷蔵庫の種類は違います(Dometic製?)が、3WAYの正常な冷却能力はRV Landさんの整備記事を参考にしました。
6時間で25.0℃→4.3℃になったそうなので、6時間で−20.7℃ということになります。
この能力を目安にテスト結果を評価していきます。
ガス冷却のテスト
それでは早速チェックしていきます。
この日の天気は快晴。屋外は32.4℃(ちょっと怪しいが)、キャンピングカーは31.8℃でした。
午前11時15分、冷蔵庫内23.5℃、いざスタート!
10分経過
庫内は24.4℃で約1℃上がりました(^^;)
気にせずこのまま続けていきます。
45分経過
庫内は24.5℃で変化はありません。
1時間30分経過
庫内は22.5℃でスタートから1℃下がりました。
これからジワジワと下がって欲しいところ。
2時間45分経過
庫内は18.9℃でさらに3.5℃下がりました。
おおぉ〜、意外と下がっていてちょっと嬉しかったです。
ちゃんと冷えててくれよ〜、と祈ってスケボーに旅立ちました。
6時間経過
さて、スケボーを切り上げて運命の6時間経過後の結果をチェック。
結果は、、庫内17.1℃? ん?
何かの間違いかと思いましたが、もう一度確認してもやっぱり17℃。
3時間で2℃しか下がっていませんね(; ;)
6時間経過したのでこれにてテスト終了。
結果
6時間経過して、23.5℃→17.1℃だったので冷蔵庫の能力としては−6.4℃という結果でした。
(外気との差で比較した方が適切なため、能力としては外気−14.7℃という結果)
冷蔵庫としての役割は全然果たせていませんね。
そして思っていた通り、冷凍庫はそれなりに冷えています。これまでも冷凍庫に入れた肉はしっかり凍っていましたから。
構造上、冷蔵庫だけ冷えにくいことってあるんでしょうか?(^^;)、さっぱりわかりません。
さて、原因調査が必要になったのでAC電源の冷却能力もチェックします。
ガスのみ冷えが悪ければガスの燃焼部が疑われ、AC電源でも冷えなければ冷媒(アンモニア)の詰まりが発生している可能性が高いようです。
【2020.5.6追記】
3WAY冷蔵庫は気温に左右されやすいため、温度の低下ではなく外気温度と庫内温度の差を指標に能力を判断するのがよいです!
AC電源冷却のテスト
この日の天気はくもり、キャンピングカー内は22.0℃でした。
前日よりはだいぶ気温が低いです。
午前9時15分、冷蔵庫内19.5℃、スタート!
1時間40分経過
庫内は15.4℃で、早々に約4.1℃も下がりました!
これは期待ができそうです!
3時間経過
庫内は12.4℃でさらに3℃下がりました。
スタートより冷えが少し遅くなって来たか?
6時間経過
いよいよ6時間経過!
庫内は、、11.6℃!?残念!
スタートから7.9℃下がりましたが、依然として庫内は10℃以上。
今回はガスと違って消費しないので検証を続けていきます。
8時間経過
庫内は9.8℃。なぜか冷える速度がバラバラです。
さっきは2時間で0.8℃なのに今回は1.8℃冷えています。
10時間経過
とうとう10時間も経過したのでこれにて終了。
しかし庫内は9.3℃までしか下がりませんでした(:_:)
結果
6時間経過して、19.5℃→11.6℃だったので−7.9℃という結果でした。
(外気との差で比較した方が適切なため、能力としては外気−15.3℃という結果でした。)
AC電源では冷えていると思っていましたが、ガスと変わりませんね。。
ガスのときと同様に、冷凍庫はそれなりに冷えていて氷ついています。触ってみるとしっかり冷たいです。
今後の対応
ガスもAC電源も冷えがイマイチだったので、冷媒の詰まりを修理する必要があるとわかりました。
詰まりを解消するには、冷蔵庫を横や逆さにして配管に詰まっているアンモニアを溶かしてあげれば直るそうです。こちらの記事で修理方法が説明されていました。
あとはいい機会なので、購入時に操作方法を確認して以来の取説を読んでみます。英語なのでどこまで解読できるかは?ですが(._.)
まとめ
夏を迎える前に3WAY冷蔵庫の能力確認をしましたが、見事に冷えが悪いことがわかってしまいました。ガスでもAC電源でも冷えがイマイチだったので、冷媒の詰まりを改善する必要があります。
果たして、工具も知識も乏しい自分にできるのかわかりませんが、とりあえず情報収拾&現物確認をしてみます。
以上、3WAY冷蔵庫の能力確認でした。
冷蔵庫の修理記事はこちらです。