先日の冷却テストで、冷えが悪いことがわかった我が家のElectrolux製3WAY冷蔵庫。
ガスでも外部電源でも冷えがイマイチだったので、原因は冷媒の詰まりが濃厚そうです。
気温が高くなるこれからの季節、食材とキンキンに冷えたビールを守るためにも、何としても修理しなければなりません。
そこで今回は、修理知識に乏しいボクがキャンピングカーの3WAY冷蔵庫の修理にチャレンジしてみました。
修理前の冷却テストはこちらの記事です。 冷えを修理する前に、冷えない原因(ガスだけ冷えない、ACもガスも冷えない等)を確認しておきましょう。
結論としては、特殊な工具や知識がない素人でも修理できる難易度でした!
それでは修理方法を詳しく説明していきます!
ちなみに、冷蔵庫の修理はパート②へ続いています。
目次
使用した道具
使用した道具は以下の通りです。特別必要な道具はありません。
ガスホースは必須ではありませんが、劣化している場合は外れにくいです。また、外れても硬くなったホースはガス漏れしやすいので新品に交換しておきます。
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・スパナ(11mm、12mm)
修理方法
修理方法としては、冷蔵庫を倒して配管に詰まっている冷媒(アンモニア)を動かしてあげるだけです。冷蔵庫を倒すために車体から取り外していきます。
冷蔵庫を取り外す(裏側の作業)
まずはルーバーを外します。
ピンで固定されているので、マイナスドライバーで時計方向に90℃回します。(カチッと音する)
ピンが外れたら、あとは右側のつまみで固定されているだけなので取り外します。
ルーバーの外枠まで外す必要はありません。(作業性が悪ければ外して下さい)
排熱カバーを外します。
カプラー2本とガスホース1本を外します。
カプラーはつまみを押して引き抜くと外れます。
ガスホースはキレイでしたが、スペースが狭くて外せなかったので切断しました。
配管を傷付けないよう注意して下さい。
これで外側の準備は完了です!
冷蔵庫を取り外す(表側の作業)
続いては車内側の作業です。
冷蔵庫内側にある4箇所のキャップを外します。
キャップが外れたらネジを緩めます。硬いのでナメないようにして下さい。
ネジは完全には外れなくても、空回りするまで緩めばOKです。
準備完了!冷蔵庫を取り出します!
さあ、いよいよ冷蔵庫を取り外していきます。
最初は車内から引っ張りにくい(つかみにくい)ため、まずは裏側から押してあげます。
少し車内側に出てきました。あとは頑張って引っ張り出します。
冷蔵庫が外れました。
バーナーの清掃
燃焼部分にアクセスしやすくなったので分解・清掃していきます。ススが溜まって燃焼効率が下がることで冷えが悪くなります。
ネジ1本を外してバーナーを取り外します。
外れました。18年目にしてはキレイでサビも少ないです。
ちなみに、下側はイグナイターでカチカチと火花を散らして点火する装置です。
上側はセンサーで、炎が消えたときにガスバルブが閉じ、イグナイターが再起動します。
【注意】
イグナイターの位置は結構シビアみたいなので、外す前にマーキングするか写真を撮った方が良いです!ボクは写真を撮っていましたが、確認時に点火不良が発生しました。
オリフィスの清掃
赤丸を分解するとオリフィスとご対面できるのですが、、固くて外れない!(写真は分解前)
思いっきり力を入れても緩まなかったので諦めました。(ガス栓側11mm、バーナー側12mm)
赤丸右の穴からライトでのぞくと、オリフィスはサビもなく穴も詰まっていなかったのでクリーナーを吹きかけて終了しました。
ちなみに、Dometicのメンテナンス動画では、オリフィスを取り出さずに外からパーツクリーナーを吹くだけでした。定期的にメンテしていれば、この程度で問題ないのかもしれません。
配管の清掃
配管入口をカンカンと叩くとススが出てきました。思っていたより量は少ないです。
配管内にも上下からクリーナーを吹いておきます。
冷媒の詰まりを除去
配管を壊さないよう、分解したバーナーを戻してから取り掛かって下さい!
いよいよ本題である冷媒(アンモニア)の詰まりを除去します。
いろんなブログを拝見しましたが、こちらの記事が参考になりました。
①冷蔵庫を左横に90℃倒して10分ほど放置します。倒す際に液体が動く音が聞こえます。
②さらに左に90℃倒して逆さにします。この状態でさらに30分放置。
③右に90℃倒して①の状態に戻して10分待ちます。
戻すときにゴポゴポという気体が抜ける音?液体が動く音?が聞こえました!
なんか詰まりが解消されていそうな予感!
④さらに右に90℃回して通常状態に戻して10分放置します。
⑤正立させた状態から左右に45℃倒してそれぞれ3分放置して終了です!
(通常は①〜④で十分なようですが念のためにやりました)
冷蔵庫を戻して稼働確認
冷蔵庫を元の場所に戻し、外したカプラー2本とガスホース1本を接続したら終了です。
ガスホースをはめるスペースが狭くて大変でした(^^;;
接続してから冷蔵庫を戻せるように、ホースを長めにした方がよさそうです。
点火不良が発生!
AC100Vは問題なく稼働。続いてガスを点火しようとしたところ、なかなか点火しませんでした!
修理前は一発で点火するほど良好だったので、今回の分解・組み付けに原因があります。
イグナイターの確認として、奥さんにガスバルブの操作(ツマミ押し続けてガスを出す)をしてもらっている間に、チャッカマンで点火しました。
すると勢い良く火が点いたので、イグナイターの取り付け位置が悪いとわかりました。
分解前の写真に合わせて戻した(つもり)だったのに点火不良となったため、位置は結構シビアなようです。
イグナイターの位置を再調整したところ、分解前の一発点火に戻りました!
バーナーは青い炎で燃焼状態も良好です。
AC電源で冷却テスト
稼働確認も終わったので、お待ちかねの冷却テストです!ドキドキします!
まずはAC電源から確認です!
外気温24.7℃、冷蔵庫内23.8℃からスタート!
頼む!ちゃんと冷えてくれよ〜!
2時間30分経過
庫内12.3℃で開始から−11.5℃!!
おおぉ〜!かなり順調に冷えています!
6時間経過
さあ運命の6時間経過後の結果をチェック!
結果は、、庫内6.0℃!! 思わず「よっしゃー!」と叫んでしまいました。
しかし、よくよく考えると外気との差は16.6℃しかないので、単に気温が下がったことで庫内も冷えているだけではないか、と思ったわけです。
もう一度AC電源で確認
昨日のAC電源で冷えが疑わしかったので、もう一度確認してみます。
外気温28.0℃、冷蔵庫内21.5℃で再テスト!
6時間経過
6時間経過後の結果は、庫内12.9℃、、冷えていない。外気との差は16.0℃です。
昨日の結果は気温が低くて冷えているだけだったようです、残念。
結果発表
修理前後の結果は以下のようになりました。
修理前と比べて、AC電源で1℃ほど冷えるようになりましたが、以前として外気との温度差は16℃程度。これでは、夏場に30℃を超えると庫内が15℃近くになり、冷蔵庫としてはかなりマズイ状態です。
ひとまず外気温度−20℃(できれば−25℃)を目標に、もう一度冷媒の詰まり除去を行ってみます。
それと、時計の表示温度(外気の温度)が高いなーと思っていたところ、どうやら置き場所が悪かったため冷蔵庫の熱で上がっていたみたい。次からは冷蔵庫から離して置くようにします。
ということは、外気−16℃にも達していないということか。。
いずれにしても、3WAY冷蔵庫は外気温度に左右されやすいため、正常に冷えても真夏は使い方の工夫が必要になりそうです。
まとめ
今回はエレクトロラックス製3WAY冷蔵庫が冷えないときの修理方法を紹介しました。
冷蔵庫を倒すだけのめちゃくちゃ単純な方法なので、工具や知識のない人でも十分できます!多くの方がこの方法で直しているので、3WAY冷蔵庫の冷えが悪いと感じている方は是非試してみて下さい!
ボクは今回、冷えがあまり改善されませんでしたが、冷蔵庫を倒しておく時間が短かったため、次回は丸一日放置して再チャレンジします!
また、冷蔵庫を倒しただけでは改善されず、その後に走行中の振動が加わったことで解消された方もいるようでした。次回に放置時間を長くしても冷えなかった場合、一度走行するか、揺さぶってみようと思います。
以上、3WAY冷蔵庫の修理方法でした!残念ながら、②に続きます。。