トラキャンのマルチルームをポータブルトイレ仕様にDIYしました。
旅先でいつでもどこでも安心してトイレが使えるようになりました。
まずは完成系の写真から。
before
after
もともとトイレの位置が床から高く座るのが大変だし、座っても足を置く場所がない。
そこでトイレの台をフラットにして使いやすく改善しました。
足元に置いたポータブル電源の作業がしやすいよう、蝶番で跳ね上げ仕様にしています。
目次
トイレの必要性
キャンピングカーのトイレは必須派の我が家。
トラキャンは居住空間が狭いですが、譲れなかったのがトイレを置けるスペースです。
緊急用なら通路でも仕方ないですが、常用するなら専用スペースは欲しいところ。
この記事でもトイレの必要性について書いています。
汚水処理も経験してしまえば苦になりません。
それ以上に、以下のメリットが圧倒的に勝ると感じています。
- どこでもトイレが使える安心感
- 外に出なくても使える便利さ
- いつもキレイな衛生面
これはキャブコンでもトラキャンでも変わらず、トイレのないキャンピングカーは我が家には考えられません。
Dometicのポータブルトイレを購入
カーメイトのポータブルトイレもありますが、ほぼ同じタンク容量でも一回りサイズがコンパクトなDometicを選びました。
キャンピングカー用なので移動中の振動でも水が漏れることはありません。さすがdometic。
容量は汚水タンク18.9L、給水タンク8.7L。重要なのは排水タンクの容量。
給水はポリタンク持参や旅先でも簡単ですが、排水は場所を選ぶし満タンになればトイレは使えません。
前キャンピングカーのカセットトイレも汚水タンクは約20Lだったので同等です。
朝晩の使用が中心なら夫婦二人で5日以上はいけるかなと思います。
簡易トイレも便利
組み立て式トイレも検討しました。使わないときは畳めるので狭いトラキャンにもピッタリ。
処理も可燃ゴミに捨てるだけで簡単。デメリットはランニングコストがかかることです。
1回約200円かかるのでケチな自分には気になって使えません。笑
結局、使用頻度が高いのでランニングコストが安い水洗式を選びました。
汚水タンクが満タンになったときに備えて携帯トイレは常時積んでいます。
使ったのは数回だけですが、携帯しているだけで安心感が違いますね。
マルチルームの改造
ポータブルトイレを使いやすいようにDIYで工夫します。
後から仕様変更しやすいよう「キャンパーに穴を開けないこと」をコンセプトにしました。
キャンパーシェルが納車されて慌てて対応したので制作過程の写真はありません。
使った材料は主に、余っていた8mmのOSBボードや端材です。
年末時点での仮仕様
旅までに時間がなかったのでトイレを置けるようOSBボードを延長しました。
OSBボードに「パッドアイ」という種類のU時金具を取り付けてゴムバンドでトイレを固定。
しかし、この状態では事件が発生!
OSBボードをシェルに固定してないので、山道の連続カーブでボードと一緒にトイレが吹っ飛ぶ事態に・・笑
ボードの幅をマルチルームに合わせたので横ずれしないだろう・・という甘い考えが見事に打ち砕かれました。
大きな水漏れはなくポータブル電源も無事だったのが幸いでした。
トラキャンはシェルと運転席が完全にセパレートなので、何かあっても全く気づきませんね。笑
床のフラット化
年末年始の旅から帰って来て、事件の反省を活かして改良しました。
便座に座って足を置くためにトイレの台を延長してフラットにします。
延長するには支え(脚)が必要ですが、マルチルームの床は入り組んでいます。
このまま脚を付けるとポータブル電源のスペースがなくなります。
まずはこの段差を埋めて有効面積を広げる作戦を取りました。
完成写真です。
裏側はこんな感じ。
床のフラット面に合わせてできるだけ端に脚を付けました。
中途半端ですが手持ちの1×4材がなくなったのでこれで終了。
グラつきがなく機能的に問題ないので良しとしました。
木材のサイズ調整にはいつもDIYでお馴染みの「のこやすり」を使いました。
ガシガシ削れるのでお手の物です。
足が触れる表面は「紙やすり」で磨いています。
OSBボードはそのままだと木片が引っかかるので必須ですね。
トイレの台を延長
次はトイレの台を延長してフラットにしました。
トイレの台が壁に当たるので、台ごと飛び出てくる心配はなくなりました。
足元はポータブル電源を置くので作業しやすいよう蝶番で折り畳める仕様に。
8mmのOSBボード1枚では強度に不安が残るので、手間は2重にしています。
脚はイレクターパイプ2本と端材で支えています。
高さがちょうどイレクターパイプ1本分(300mm)だったのでパイプはカットせずに使用。
イレクターパイプには接地面積を増やして安定化できるジョイントを付けています。
イレクターパイプだけではわずかに短いので、滑り止めマットで微調整しました。
床をフラット化して高さが上がっていますが、ギリギリDELTA 2 MAXが収まるサイズに仕上がりました。
ポータブル電源の操作ボタンが押しにくいですが、アプリで遠隔操作できるので全く問題ありません。
まとめ
OSBボードを使ってマルチルームをトイレ仕様にしました。
トラキャン特有の段差がありましたが、解消して快適にトイレが使えるようになりました。
やはり旅先でいつでもトイレが使える安心感は素晴らしいと改めて実感。
トイレの足元には大型ポータブル電源(DELTA 2 MAX)も置けて無駄なくスペースを活用できています。