これまで4年間乗ってきたキャブコンについて、思い出も込めて特徴を振り返ります。
この記事を書いた頃からボクのキャンピングカーライフが始まりました。懐かしいです。
現在はハイラックスの荷台にキャンパーシェルを載せた「トラキャン」に乗っています。
トラキャンを1年使った感想のまとめはこちらです。
走行性能が非常に高いのと、1台で乗用車にもキャンピングカーにもなるのがお気に入りです!
目次
キャブコンとは?
キャブコンはまさにキャンピングカーの王道!
リーゼント風の飛び出たバンクヘッドが特徴的で、キャンピングカーと聞いて真っ先にイメージするシルエットです。
大きく見えますが、全長5m以内で国産キャブコンでは標準的なサイズ。
室内は大人が余裕で立てる高さがあるので、圧迫感なく快適に過ごせます。
バンクベッドは寝るのはもちろん荷物も置けるので、居住性UPに大きく貢献してくれます。
展開しなくてもすぐ横になれる手軽さも魅力です。
よかったポイント!
最初の1台にキャブコンを選んだことで、キャンピングカーの使い方や特徴を良く知ることができました。
まずは良かったポイントについて解説していきます。
キャンピングカーの楽しさを知れた
キャブコンの良さを一言でまとめると「キャンピングカーの楽しさを教えてくれた!」これに尽きます。
良くも悪くも特徴的なキャブコンからは、旅の楽しさをたくさん経験しました。
車内は広くて設備も揃っているので、目的地に着いた後は快適そのもの。
予約不要で気軽に出かけられるのは、自分の望むスタイルにピッタリでした。
目的地は出発ギリギリに決めればOK。天候に左右されるアウトドアとの相性も抜群。
泊まる場所に縛られないと、旅は本当に自由になると実感しています。
宿泊費を気にせず出かけられるので、遊びに行くハードルもグッと下がりますね。
ホテルみたいな快適さはありませんが、どこでも「自分の家」で過ごせる安心感、車で寝泊まりするワクワク感がたまりません。
総じてキャブコンでの旅は本当に楽しかったです!!
グッスリ寝れる
ベッドは完全フラットになるし、大人が足を伸ばせる広さがあるのでしっかり寝れます。
家族4人1週間の車中泊旅行でも元気に旅を楽しめました!
キャンピングカーは寝泊まりするための車なのでここは重要なポイント。
しっかり寝れないと体がシンドくて旅を楽しめないです。
そうなると「キャンピングカーやめようかな」「やっぱホテルで寝たいな」なんてことになりかねません。
サイズだけでなく凹凸がなく寝やすいか?好みの柔らかさか?ぜひ現物を確認して欲しいポイントです。
設備が充実している
一般的な国産キャブコンのサイズ(2m×5m)なら一通りのキャンパー設備を載せられます。
ボクのキャブコンにも主要な設備は全て付いてました。
リチウムバッテリー、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、テレビ、シンク、常設コンロ、温水ボイラー、シャワー、カセットトイレ、FFヒーター、ベンチレーター、外部収納庫など
実際に全て使ったからこそ、自分に必要な設備を知ることができました。
この経験がトラキャンへの乗り換えにめちゃくちゃ活かされています。
※トラキャンは居住スペースが限られるので設備の取捨選択が必須です
キャンピングカーの使い方は十人十色。経験に勝る知識はないと感じています。
初めてキャンピングカーを選ぶときに、自分に合った設備を見極めるのは相当難しいです。
ボクは購入前に1年近く検討してブログや知人・キャンカーショーで相当調べてから購入しました。
それでも実際に使っていると購入前のイメージとギャップを感じたり、新たな気づきがありました。
断熱性能が高い
我が家の古いキャブコンの壁には、断熱材が全く入ってないです。
ボディーのFRPと室内のベニヤ板があるだけ。天井には少し綿の断熱材が入っています。
それでも金属ボディーの乗用車とは比較にならないほど断熱性能が高いです。
乗用車でも車中泊してましたが、真冬は平地部でも寒くてほとんど寝れませんでした。
キャンピングカーなら極寒のスキー場でもフトンだけ(ヒーターなし)で朝まで寝れます。
あってよかった装備
一通りの設備が付いていましたが、その中でも本当に良かった装備を解説していきます。
- リチウムバッテリー、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、テレビ、シンク、常設コンロ、温水ボイラー、シャワー、カセットトイレ、FFヒーター、ベンチレーター、外部収納庫
リチウムバッテリーは最強
車中泊にはリチウムバッテリーが絶対必要!もう一度言います、絶対必要です!
一度使うと便利すぎてリチウムなしの生活には戻れません。これはこれでデメリットかも。笑
最初の2年は鉛バッテリーでしたが、リチウムに変えてハンパなく快適になりました!
鉛との最大の違いは「消費電力の大きい機器を使える」こと。
家と同じ感覚で電化製品を使えます。電子レンジやケトルだってもちろんOK。
リチウム化は大きく分けて3つの選択肢があります。
それぞれの特徴を理解して、自分の使い方に合ったタイプを選んでみて下さい。
どのリチウム化であっても、使える家電の幅が広がって間違いなく快適になります。
トラキャンに乗り換えてもリチウム化は100%やりますね。
夏に車中泊するならエアコンは必須
エアコンなしだと7~9月の車中泊は蒸し暑くて相当シンドイ。テントの方が快適に寝れます。
夏でも車中泊したいならエアコンは必須装備だと思います。
梅雨時期も換気や除湿ができない車内は、かなり寝苦しくて不快でした。
もともとエアコンのないキャンパーでしたが、DIYで直流エアコンを後付けしました。
ボタン1つで涼しい風が出るのは、なにかと便利なシーンが多いです。
ただし設置スペースの確保やバッテリー強化が必要なのでお金も結構かかります。
エアコンなしでも避暑地に行くか、夏だけ車中泊をしないのもアリだと思います。
冷蔵庫
これは言わずとも必須ですよね。夏に冷えたドリンクを飲めるのも嬉しいです。
旅をしてみて、電子レンジと冷蔵庫さえあれば食事はなんとでもなるなと感じました。
もともとは3WAY冷蔵庫が付いていましたが、家庭用冷蔵庫に交換しました。
3つの駆動方法があるので3WAYと呼ばれています。
- ①走行中はDC12V(主にオルタネーターから)
- ②外部電源のときはAC100V<
- ③停車中(外部電源なし)はプロパンガス
両方使った立場からすると、電気駆動の冷蔵庫が断然使いやすいです!
3WAYは温度調整がしにくいし、走行/停車のたびに電気/ガスを切り替えるのが面倒でした。
ベストはキャンピングカー用のDC12V駆動の冷蔵庫ですが、安さを求めるなら普通の家庭用冷蔵庫(AC100V)もあります。
容量が小さくてもOKならポータブル冷蔵庫がオススメ。
DC12V・AC100Vの両電源に対応しているし、車以外でも使えてコスパ最高です。
ボクは家庭用冷蔵庫に加えて、ポータブルの冷凍冷蔵庫を使っています。
電子レンジ
リチウム化したタイミングで載せました。これもリチウム・冷蔵庫に並ぶ必須装備です。
数千円で買えるのにめちゃくちゃ便利になります!
消費電力がかなり高いので、大電流の放出が得意なリチウムとの相性がいいです。
※鉛でもなんとか使えますがサブバッテリー単体ではNG。基本はエンジンをかけながら使います。
レンジがなかった頃は、冷えたご飯を温める方法は「火(ガス)」だけ。
そうなると必然的に調理することになり食事に時間がかかるし、洗い物も増えて大変でした。
レンジがあると家で作ってきた料理やレトルトだったり、冷凍食品も食べれて手抜できます。
ちなみに炊飯器もかなり便利ですよ。旅のときは自宅のを持って行ってます。
移動中や観光中にタイマーセットしておけば、すぐに炊き立てのご飯が食べられます。
トイレ
トイレはユーザーの間でも完全に賛否が別れる装備ですが、我が家は絶対に必要派!
車でトレイを使えると便利なシーンはかなりあります。
例えば・・夜中に起きたときや天気が悪いとき、キャンプ場のトイレが汚いときやトイレがない場所に泊まるとき、など。
トイレがない場所は空いてるので車中泊にオススメ。ボクは海辺の駐車場に泊まることも多いです。
ここはサーフィンのときによく泊まりますが、トレイがなく車中泊する車は1台もいません。
貸切で絶景を楽しめるし、波の音を聞きながら寝れるなんて最高じゃないですか!?
キャンピングカーに乗ってて良かったと思える瞬間です。
トイレは実際に使ってみるまでは不要な装備だと思っていました。
車内でトイレするのって臭いが気になるし、その後の処理に抵抗を持ちそうですよね。
ボクもそう思ってましたが、専用の薬剤を使えば臭いは気にならないし、汚水処理も数回やれば全く抵抗がなくなりました。
多少の手間はありますが、キレイなトイレをいつでも使える安心感や便利さが圧倒的に上回ると感じています。
トラキャンではスペースの問題がありますが、ポータブルトイレは絶対に譲れません。
外部収納庫
外部収納はキャブコンらしい装備の1つ。
屋外にある収納庫なので濡れたり汚れた物を気にせず収納できます。
10kgのガスボンベを置いてもまだまだスペースがあります。
ウェットスーツや砂の付いたキャンプ道具を入れるのに重宝しました。
水抜き穴もあるので汚れてもシャワーで簡単に掃除できます。
イマイチなポイント
2002年式の古い車ですが、車体&キャンパー設備ともに非常に調子がよかったです。
ベース車自体のトラブルはマフラーの腐食だけでその他はノートラブル。
高速での直進安定性も高く、ヒュンダイSRXは本当にいいベース車でした。
バーストへの不安が消えなかった
キャンピングカーのタイヤバーストはニュースやyoutubeでたくさん出てきます。
SNSのコミュニティーでも度々バースト経験談が話題になり不安を感じます・・
車重が重いキャブコンでの発生が特に多く、それだけ身近な存在です。
幸いにも4年間のキャブコンライフでバースト経験はゼロ。バーストにはかなり注意して乗ってきました。
タイヤは最大負荷能力の高い8PRを3年で新品に交換。出発前の空気圧も欠かさずチェックしました。
キャブコンのタイヤ管理はその危険性を理解して、オーナー全員が気にかけて欲しいと願います。
背の高いキャブコンがバーストすると、車体が不安定になり転倒しやすいです。
何かあってからでは取り返しがつきません。
ダブルタイヤのキャブコンを選んだの理由も、万が一のタイヤバーストへの備えです。
後輪1本バーストしても、残り3本で支えることができます。
それでも高速走行中にバーストしないか?という不安が完全に消えることはなかったです。
横風でのフラつき
コマンダーは全高2.7mでキャブコンの中では背が低め。
ホイールベースも3280mmでカムロードの2545mmよりもだいぶ長く、安定性はかなり高いです。(その分、小回りは効きませんが。)
高速で大型トラックに追い越しされても、それほどハンドルを取られません。
そんなSRXでも横風では何回か怖い経験をしています。
特に伊勢湾岸の名古屋港付近?の橋ではかなりの横風で、ハンパなくハンドルを取られました・・
50km/h以下に落としてなんとか走り切りましたが、同じ経験はしたくないですね。
後部座席の衝突安全性が心配
フロントはベース車の金属ボディーですが、架装された後部はFRP(強化プラスチック)です。
キャブコンのボディーはほとんど上記の構成になっています。
乗用車のように衝突安全性がテストされていませんし、後部座席にはエアバックはありません。
FRPが金属ボディーと比較してどの程度安全性が劣るのかは知りませんが、子どもが乗るようになってからずっと心配な部分でした・・
チャイルドシート固定用のISO-FIXにも非対応。
キャブコンに関しては商用車ベースがほとんどなので、最新モデルでもISO-FIX搭載は全然ない印象です。
※2012年以降から乗用車の後部座席にISO-FIXの搭載は義務化されています。
後部座席の乗り心地が悪い
トラックベースのキャブコンの後部は本来、人ではなく荷物を載せる場所。
どうしても後部座席の乗り心地は悪く、固くて突き上げる感じがあります。
友人を乗せたときは乗用車との違いにだいぶビックリしていましたね。笑
最近は子ども達しか乗らないし、まだ車酔いもしない年齢なので大丈夫でした。
成長したら「乗り心地が悪いから乗りたくない」ってならないか気にしていました。
3歳時点では全く問題なく、跳ね上げられながらもグッスリ寝ています。笑
エアサス追加やショック交換でかなり改善されますが高いです。たしか30万〜50万ほどはかかります。
エアサスで有名な某ショップでカムロードベースの試乗車に乗りましたが、かなりマイルドな乗り心地になっていましたよ。
乗用車並みの快適さとは言いませんが、苦痛に感じるレベルではなくなっていました。
SRXは古くて部品も入手しにくいので、廃車になる可能性を考えると手が出せませんでした。
国産車ベースや高年式で長く乗れる車なら、早めに改善するのもいいと思います。
マイナスポイントもあるけど・・・
いくつか挙げましたが、衝突安全性の心配さえなければキャブコンを降りる予定はありませんでした。
キャブコンのFRPボディーが乗用車と比べてどうなのか?実際のところよく分かっていません。
ですが、いざ事故にあってから後悔したのでは遅いと思い、乗り換えを決断しました。
車は壊れても買い換えればいいですが、人の命や健康は取り返せません。
多少値段が高くなっても働いて稼げばいい、快適性が落ちようとも我慢すればいい。
快適性やおしゃれさばかりを競うのではなく、安全面がもっと重視される時代が来て欲しいと願います。
【番外】オススメの車買取サイト
乗り換えで実際に使ったオススメのサービス2つを紹介します。
どちらも知名度が抜群なので安心して使えました。
乗り換えを検討するなら、まずは愛車の買取価格を確認して資金計画を立てるのが第一歩。
高値で売るには複数の買取店で競合させる「一括査定」や「オークション」が強い。
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楽天Car車買取との最大の違いは、自分で直接、買取店と金額を交渉できる点です。
交渉力に自信があったり、自分の愛車の魅力をしっかり伝えて金額を提示して欲しい方には、一括査定が向いています。
まとめ
キャブコンに乗った4年間で間違いなく、自分のライフスタイルは大きく変化しました。
キャンピングカーで自由気ままに旅する楽しさや、自分に必要な設備を知れました。
走行性能の面で不満が目立ちますが、最初の1台にキャブコンを選んだ後悔はありません。
そしてこの経験が「トラキャンへの乗り換え」という、次のステップに進めてくれました。
逆に最初からトラキャンを選んでいたら、キャブコンの広さ・快適さに惹かれて乗り換えていたと思います。
トラキャンでも必ずギャップを感じる部分はあるはずですが、この決断に後悔はありません。